キブシ

満開になっております

イメージ 1

==《木五倍子キブシ》==
山野に咲くことが多いですが、まあ都会では公園にでも行かないとまず見かけないでしょうね。

イメージ 2

名前の由来は果実に含まれるタンニンが、黒色染料の『五倍子(ふし)』の代用になるところから。

イメージ 3

【◇科名:木五倍子(きぶし)科 ◇ 属名:キブシ属(Stachyurus。ギリシャ語の「stachyus=穂+oura=尾」が語源。尾状に下がる花穂のようすから ◇学名:Stachyurus praecox (praecox=早咲きの)】

イメージ 4

因みに五倍子(ふし)ですが
ごばいしとも言います。ヌルデの若芽や若葉などにヌルデシロアブラムシが寄生してできる虫こぶ(嚢状虫嬰)のことです。
以前に『柞』http://blogs.yahoo.co.jp/chameleon_arms/42220165.htmlを記事アップして紹介しています。『柞』の場合は葉っぱに出来た瘤ですが…『柞』読めますか?(笑)ンフフフ…
紡錘形でタンニンを多く含んでいます。インク・染料の製造に用いる。昔はお歯黒に用いられました。袋状になるものを耳ふしと言い、複葉の葉柄の翼葉につきます。小葉片の中央脈に数回分枝し、先端が袋状で色のついているものを花ふし、枝の先端部や葉えきにつき、壁の厚いものを木ふしと呼んでいます。
ヌルデシロアブラムシは9~10月頃脱出しますが、その前に採取し人工的に熱乾燥したものを黒ふし、天日で乾燥させたものを白ふしと言い、没食子(ぼっしょくし/もっしょくし)とともに、高級和服の染料として使われていました。
没食子とは、中近東のナラ・カシ類にインクタマバチが寄生してできた球形の虫こぶを乾燥したものです。五倍子と同様、中近東でも染料やインクに使われます。
また『薬理作用』としては、抗菌作用(煎剤;タンニン)、収斂、止血作用。解毒作用。
収斂、止血、止汗、鎮咳として、久しい下痢、盗汗、脱肛、便血、多汗などに応用されます。

イメージ 5