ハンノキ

オイラの花粉症の原因因子の一つですね~。
ミドリシジミが来るので好きな木なのですが…。
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ハンノキ 榛の木 開墾の意の古語「墾(はり)」がもとで、古名「榛の木(ハリノキ)」となったものです。英名では『Japanese alder(オルダー)』
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◇科名:カバノキ科 ◇属名:ハンノキ属(Alnus =ケルト語の「al(近く)+lan(海岸)」からきているとの説もあるラテン語の古名) ◇学名:Alnus japonica
別名は古名の『ハリノキ』で、漢名だと『日本榿木(ニホンキボク,ribenqimu)』。
漢語の別名は『赤楊(セキヨウ,chiyang)、水撥樹、水瓜樹、水冬果』
ヨーロッパの先住民族ケルトの神話に、ハンノキ(種は不明)がよく登場するのです。
4月の守護樹になっていて、勇気・慈愛・寛容を表すとされます。ウェールズの守護神ブランの木とされています。
妖精(フェアリー)を生んだケルト文化が、ハンノキは妖精の国へ続く道を守る木ともされているのですね。このハンノキを食樹としているのが『ミドリシジミ』で、ゼフィルスの一種。
ゼフィルスは、ギリシャ神話のゼフィロス(西風の神)を語源としていますね。
オイラの散策コースの一つである多摩の『長池公園』のシンボルツリーです。
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水湿のある低地によく見られますね。昔から、田の畦に植えて、稲木(稲を干すための竿を掛ける木)とされました。根に根粒菌があるので、肥料木としても有用です。
果実は毬果状の果穂になって、未熟なときは緑色で堅く、秋になって熟してくると暗褐色になります。扁平な卵状円形の実がこぼれ出ます。果穂は木質化して翌年まで残ります。
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雌雄同株で、雌雄異花です。2~3月に枝の先端に尾状の雄花序が2~5個下垂します。
雌花序は、雄花序の直下の各葉腋に1個づつ、1~5個付きます。仲間に『ヤシャブシ』がありますが、ヤシャブシ(夜叉五倍子)』は雄花序に柄が無く、枝から直接斜上します。
因みにヤシャブシの名は、球果を夜叉に見立てたものです。球果はタンニンを含んでいて、五倍子(ヌルデの虫こぶ、フシと読む)の代用としたため。
樹皮は暗灰褐色で、浅い割れ目ができて剥げます。
既に落葉してますが、葉は互生について、卵状長楕円形をしています。縁には低い不整の鋸歯があります。