ヤマモモ

え~~、今回もスマホからの投稿で…
今年も勤務先近くのバス停からの道にこの実が落ちています。
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ヤマモモ(山桃)です。
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山に生える木で、果実の味が桃の実に似ているところからこの名が付きました。
別名:楊梅(ようばい)
元は山野に自生する種ですが、都会でも街路樹として植えられています。実際この木はオイラの仕事場近くにある街路樹。
中国大陸や日本が原産です。主に暖地に生育し、暑さには強い樹木。根粒に窒素固定を行う放線菌の一種「フランキア:Frankia」というものを共生させているので、乾燥した尾根などの比較的栄養の乏しい土壌でも生育するので、痩せ地で森林を構成する重要な樹種となるらしいです。
緑化を目的とする植樹には最適な種といえます。杉みたいな大量の花粉を飛ばす木なんか植えなきゃイイんだ(笑)。

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3~4月頃に、赤い花が咲いて、夏の梅雨入り前くらいからの時期になると、赤い丸い実がなります。但し、花はホントに小さく目立たないです。
◇科名:山桃科 ◇属名:ヤマモモ属(Myrica=ギョリュウ又はその他の芳香性の低木のギリシャ名「myrike」から出た名。ギリシャ語の「myrizein=芳香,香料」に由来したと思われます。後にこの芳香性の属に転用した ◇学名:Myrica rubra(=赤色の)

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6月の初め頃から黒赤色の実が出来ます。果実は表面に粒状突起があります。
実(み)は赤から黒っぽくなるにつれ甘くなります。ジャムとか、果実酒になります。
栽培品種として、大玉で酸味の弱い森口や秀光と言う品種や、小粒で酸味の強い瑞光や秀峰などの品種があります。高知県の県の花、徳島県の県の木、にも指定されています。
また樹皮も褐色の染料に利用され、また樹皮は楊梅皮(ようばいひ)という生薬で、タンニンに富むので止瀉作用があります。消炎作用もあるので筋肉痛や腰痛用の膏薬にも配合されたりします。

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真っ赤な実(み)が美味しそうでしょ♪
赤い実は道にボトボトと、いっぱい落ちてます。みんな踏んづけて歩いてる(笑)。
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まあ…落ちているのは拾わないよねwww。
実は…『古事記』に記述されているのですが、伊邪那岐命(イザナギノミコト)が、「桃の子(み)」を投げつけて黄泉の国の雷神を退散させる、という「桃の子」は、山桃の実だとの説があります。
コレは雄木と雌木があります。公孫樹のように雌雄異株のため、結実には雄木が必要なので街路樹も交互に植えられています。

見た目に、枝が広がっているのが雄木で、枝が広がっていない方が雌木です。
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当然実がなるのは雌木の方です。花が咲くのは雄木の方。
葉っぱなど全体に見た目に、ホルトノキに似ているので紛らわしい。実がなればハッキリ判るけどね。ホルトノキの実はオリーブに似ています。
花言葉は 「教訓」「ただ一人を愛する」