マツバウンラン


マツバウンラン松葉海蘭
アメリカ原産の帰化植物で、京都の伏見で1940年代に最初に確認されました。本州から九州にかけて帰化しています。
イメージ 2『ウンラン』や『ホソバウンラン』の花に似ていて、葉が松の葉のように細いのでこの名があります。
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道端や芝生などに生える越年草です。草丈は10センチから60センチくらいで、葉は線形で先が尖ります。イメージ 4茎に下部では対生か、3、4枚が輪生しますが、茎の上部では、疎らに互い違いに生える互生になります。
イメージ 3茎先に総状花序を出し、唇形をした青紫色の小さな花をつけます。
花がよく似ている『ツタバウンラン/キランソウ/垣通し』←記事
花冠は上下に深く2つに裂け、花径は1センチくらいの小さな花。
雄蘂は4本で、そのうちの2本が長く、雌蘂は1本。
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◇科名:胡麻の葉草科 ◇属名:ウンラン属(Linaria=リナリアギリシャ語の「linon=亜麻」が語源で、亜麻という植物に似ていることから。*亜麻から採る繊維をリネンと呼びます。◇学名:Linaria canadensis(canadensis=カナダの)
どちらかと言えば、海岸に近い地帯に多く見られますね。コレはオイラの仕事場近くで見つけました。 
イメージ 5コンクリの隙間からでも顔を出す『ツタバウンラン』などに比べると、目にする機会は少ないですね。
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この時期に見られる小さな花は、じっくり見ると、とても綺麗です。
花の後にできる実は、熟すると下部が裂け、種子が散布されるさく果。