マツバウンラン
マツバウンラン | 松葉海蘭 |
『ウンラン』や『ホソバウンラン』の花に似ていて、葉が松の葉のように細いのでこの名があります。
道端や芝生などに生える越年草です。草丈は10センチから60センチくらいで、葉は線形で先が尖ります。茎に下部では対生か、3、4枚が輪生しますが、茎の上部では、疎らに互い違いに生える互生になります。
茎先に総状花序を出し、唇形をした青紫色の小さな花をつけます。
花がよく似ている『ツタバウンラン/キランソウ/垣通し』←記事
花冠は上下に深く2つに裂け、花径は1センチくらいの小さな花。
雄蘂は4本で、そのうちの2本が長く、雌蘂は1本。
◇科名:胡麻の葉草科 ◇属名:ウンラン属(Linaria=リナリア。ギリシャ語の「linon=亜麻」が語源で、亜麻という植物に似ていることから。*亜麻から採る繊維をリネンと呼びます。◇学名:Linaria canadensis(canadensis=カナダの) |
コンクリの隙間からでも顔を出す『ツタバウンラン』などに比べると、目にする機会は少ないですね。
この時期に見られる小さな花は、じっくり見ると、とても綺麗です。
花の後にできる実は、熟すると下部が裂け、種子が散布されるさく果。