ヒキオコシ

薬草として有名ですがご存じですか?
花の色は薄い紫色、花冠は小さく長さ5~7ミリの唇形をしています。
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ヒキオコシ 引き起こし
うす紫色の小さな花をたくさんつけます。
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※ヒキオコシの名前の由来は、弘法大師が倒れていた行者を見つけ、すぐに近くにある草をしぼり、その汁を、倒れている行者の口に含ませたところ、その行者はたちどころに元気をとりもどして旅を続けることができたと言うことで…(笑)。それから、病人をひき起こすという意味で名付けられたといいます。また同じ意味で『延命草(えんめいそう)』とも呼ばれています。
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上唇は4裂して、反り返えります。内側に紫色の斑点があります。
雄しべ4本のうち2本は少し長く花冠の外に飛び出しています。
この画像では判りませんが…萼は5裂して細い毛があり、色は灰白色をしています。
◇科名:紫蘇科 ◇属名:ヤマハッカ属(Plectranthus=プレクトランサス。ギリシャ語の「plectron=距」+「anthos=花」。距(きょ)のある花の形から ◇学名:Plectranthus japonicus
ヒキオコシは、丈夫な地下茎があって、茎は四角で真っ直ぐのびています。
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下向きに細い毛が生えています。葉は対生してつき、形は広卵形。先が尖って、長さは5センチ~15センチで、巾4~8センチ程の大きさ。
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葉縁は鋸歯状、葉脈の上には短い毛があります。葉をかむと、ものすごく苦い味がします。
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9~10月ころに、花は枝先に葉のわきからのびた軸に長くて、まばらな長楕円状の円錐花序をつくります。
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※薬用として用いられる、ヒキオコシと非常によく似ているものに『クロバナヒキオコシ』があります。
茎の稜(りょう)上にだけ細毛があり、花は8~10月ころに黒紫色の小唇花をつけるのでヒキオコシと区別がつきます。自生する分布は本州の近畿北部より北で、北海道など比較的寒い地域に主に分布します。
他に『カメバヒキオコシ』 と言うがあります。
コレが『カメバヒキオコシ』の葉っぱと花。亀のしっぽに似ている葉を持つヒキオコシと言うのが由来。
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この他にも、それからヤマハッカ属ということで イヌヤマハッカ 、 タイリンヤマハッカも仲間です
◎小豆島のある寺院では、数百年の昔からヒキオコシを栽培して、全草のエキスで作った薬を腹痛や胃痛、食あたりなどの治療に用いていたという事です。