アキチョウジと、セキヤノアキチョウジ

和名の由来は、秋に丁字形の花をつけることから、この名があります。
アチコチで見られますが…実はコチラは関西に多い花です。関東地域ではあまり見かけないのです。
イメージ 1
アキチョウジ 秋丁字
岐阜県から九州にかけて分布し、山地の林の中や林の縁に生える多年草で、開花時期は8月から10月。
イメージ 2
草丈は40センチから90センチくらいになります。葉は細めの卵形で、対生につきます。
葉の先は鋭く尖り、葉には疎らに毛が生えています。
イメージ 6
茎先や葉の脇から円錐花序を出し、細かな毛の生えた柄の先に小さな青紫色をした唇形の花を横向きにつけます。
イメージ 3
花は細長く、花の中には4本の雄蘂と1本の雌蘂(花柱)があります。
イメージ 4
萼は5つに裂け、裂片は鈍角で、『関屋の秋丁字』の場合は花柄が長く、萼の裂片が尖っています。
◇科名:紫蘇科 ◇属名:ヤマハッカ属(Plectranthus=プレクトランサス。ギリシャ語の「plectron=距」+「anthos=花」が語源。距のある花の形から(※イソドン属(Isodon=ギリシャ語の「iso=等」+「dons=歯」か。萼が同じ大きさの裂片になることから ◇学名:Isodon longitubus(※syn. Plectranthus longitubus)longitubus=長い管の)
イソドン属はアジアやアフリカに150種くらいが分布しています。
日本には『山薄荷(ヤマハッカ)』などが分布していて、属名の和名がヤマハッカ属と言う事になります。
イメージ 5


関東では普通に見られるのが『関屋の秋丁字』。
イメージ 7
関東地方、特に箱根付近でよく見られます。
その箱根の関所の近くに咲いていたからこの名になったと思われています。
https://other-blogs.c.yimg.jp/res/blog-9b-4b/chameleon_arms/folder/1281489/39/52235039/img_3?1319744336.jpg
関屋の秋丁字 セキヤノアキチョウジ
『関屋』と言うのは、昔の『関守の家(関所を守る家)』のことです。つまり番小屋ですね。丁字形に花をつけるところからこの名があります。
https://other-blogs.c.yimg.jp/res/blog-9b-4b/chameleon_arms/folder/1281489/39/52235039/img_1?1319744336.jpg
秋咲きなのでアキチョウジ
コチラの『セキヤノアキチョウジ』は関東で多く見られますが『秋丁字』は西日本に多くみられます。
◇科名:紫蘇科 ◇属名:ヤマハッカ属(Plectranthus=プレクトランサス。ギリシャ語の「plectron=距」+「anthos=花」が語源。距のある花の形から ◇学名:Plectranthus effusus(effusus=非常にばらばらの)
5茎は四角形で高さは約70センチくらいになります。
イメージ 8
「秋丁字」との見分け方は上記以外に、花序が幅広くて、枝が細長く開出してまばらに花をつけ、葉状の包葉がないので区別されます。
茎や葉は除虫剤や香料になる。