ナンバンギセルが顔を出し始めました

ナンバンギセル』を散歩中に見つけました。
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パイプに似た筒形で薄紫色の花を横向きにつけます。
この花の姿を南蛮渡来の煙管(キセル)に見立てたのが名の由来。
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ナンバンギセル 南蛮煙管
開花時期は8月から10月で草原や林の縁などに生えます。
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◇科名:浜靫(はまうつぼ)科 ◇属名:ナンバンギセル属(Aeginetia=7世紀のギリシャの医師アエギネタ(P.Aegineta)から ◇学名:Aeginetia indica(indica=インドの)
草丈は15センチから30センチくらいで、茎はほとんど地上に出ず、小さな鱗片状の葉をつけます。
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葉緑素を持たない寄生植物で、『薄ススキ』や『茗荷ミョウガ』などの根に寄生します。
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花のつけ根には舟形の萼があって、花冠の長さは3センチくらいで、先は浅く5つに裂、の中には黄色い球のような雌しべの柱頭があり、その下に雄しべが4本あります。
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花の後にできる実は卵球形の液果と言う果皮が肉質で液汁が多い実で、中に小さな種子がたくさん詰まっています。
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万葉集にも『尾花(ススキ)』と一緒に思い草の名で登場します。万葉集に出てくるのははこの一首だけです。

原文: 道邊之 乎花我下之 思草 今更尓 何物可将念   作者:不明

道の辺(へ)の、尾花(をばな)が下の、思ひ草、今さらさらに、何をか思はむ
意味: 道端の尾花の元に咲いている思ひ草のように、いまさら、何を思い悩んだりしましょう。
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