斑入りツユクサ

珍しいフイリ(斑入り)の品種です。
他所様の通用口に、今にも鉄扉で倒れそうな処にありました。
斑入り(フイリ)露草(ツユクサ)

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見慣れた露草も、何となく涼しげでイイですね~。
俗称で《ギンスジツユクサ》とも呼ばれます。
勘違いされてる方がおられるかもしれませんが、露草の花弁は3枚あります。2枚は青で大きいのですが、残り1枚は白で小さい。

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【◇科名:露草科 ◇属名:ツユクサ属 (Commelina=17世紀にオランダに「Commelin」と云う名の同姓の植物学者が居て,三名中、『Jan』及び『Kasper』は著名でしたが、残る一人は業績を挙げなかったのです。この花の花弁の内、二枚に比べ一枚は不明瞭なので◇学名:Commelina communis(普通の、通常の)】
まぁ、かなり失礼な(笑)学名だと思いますが、名付けたのはあの有名なLinne(リンネ)です。
露を帯びた草からツユクサ。朝露を受けて咲き始めますが、午後になるとしぼんできます。
万葉集にも9首詠われている花です。万葉集では『月草』で詠まれています。月草で染めた着物は水で色が落ち易いことから、心変わりをたとえたり、この世のはかない命を表すのに詠み込まれたりしている。
朝露をうけて咲いていた月草が、日が暮れるにつれてしぼんでゆくように、あなたを待っている私の心も消え入りそうになります 「朝露に、咲きすさびたる月草の、日くたつなへに、消(け)ぬべく思ほゆ」 「朝露尓 咲酢左乾垂 鴨頭草之 日斜共 可消所念」

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あなたに見てもらいたくて、斑の衣にしようと思って、私の衣を月草で染めてみたのです。 「月草に衣ぞ染むる、君がため、斑の衣、摺(す)らむと思ひて」 「月草尓 衣曽染流 君之為 綵色衣 将摺跡念而」
どちらも作者は不明です。確かに見た目は儚い感じの花ですよね。
別名が沢山ありますね。
『蛍草』 蛍を飼うとき籠に入れるから
『藍花』『青花』 万葉集にもありましたが、染め物の下絵を描くときにこの花の色素を使うから。昔は青色の花で紙や布をつき染めました。今でも京都の友禅の下絵に使われます。
『帽子花』 花を包んでいる苞の形から。
他にも「移草(うつしぐさ)」「月草(つきくさ)」「縹草(はなだぐさ)」と呼ばれます。
9月17日 の誕生花です。 花言葉