肉色縮砂(ニクイロシュクシャ)

先日別ブログにてハナシュクシャ(←記事)をアップしてますが、これはその仲間です。
肉色縮砂 ニクイロシュクシャ
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和名は生薬の【縮砂しゅくしゃ】に利用される植物に花が似ていることから。
草丈は1メートルから2メートルで、茎の部分は葉鞘と言う茎を鞘状に包むような形になった葉のつけ根が折り重なったもので、偽茎と呼ばれます。
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葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
◇科名:ショウガ科 ◇属名:シュクシャ属(ヘディキウム属)Hedychium=ギリシャ語の「hedys =美味」+「chion =雪」から。花が雪のように白く甘い香りがすることから) ◇学名:Hedychium carneum(carneum=肉色の)
シュクシャ属は東南アジア、インド、ヒマラヤ、マダガスカルに50種くらい分布する常緑の大形多年草です。
原産地はインド、ヒマラヤ、マレーシア、ミャンマーなど。
日本へは昭和時代の初期に渡来しています。
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開花時期は7月から11月。短日植物で、夕方になると香りのよい肌色の花を開きます。
花の形が変わっていますよね。花被片は6枚ですが、外花被の3枚は合着して花のつけ根にあります。
内花被の3枚はつけ根が合着し、先が3つに分かれます。
もう1枚、唇形の花びらがあるのですが、これは雄しべが花びらの形になっているのです。
また、飛び出している蕊は、雄蕊と雌蕊が1つになったものなのです。
花の後に熟すると下部が裂け、種子が散布される果実が出来ます。

花言葉は……淡い恋心。

ちなみに……《ハナシュクシャ》の漢字、縮紗の名前は表皮が縮り皺になると砂に似ることからで、生薬の縮砂に利用される花に似ていることからつけられました。(*ただし、この植物は別属になります。)
別名は他にもあって【ジンジャー・リリー】英名では【ジンジャーginger】なのですが、ジンジャーは生姜属の総称の事なのです。
【ハナシュクシャ】もジンジャーなのですが、食用にする『ショウガ 』とは別ものです。
コチラは、香料や薬用として使われますね。また、庭植え、鉢植えとして観賞用に栽培されたりします。
ハナシュクシャは九州や沖縄では野生化もしているらしいです。草丈は1メートルから2メートルくらい。
キューバ共和国ニカラグア共和国の国花になっております。
《◇科名:ショウガ科 ◇属名:シュクシャ属(ヘディキウムHedychium=ギリシャ語の「hedys=美味」+「chion=雪」からで、花が雪のように白く甘い香りがすることから) ◇学名:Hedychium coronarium(coronarium=花冠のある) 》
実のでき始めは、ガク辺が割れ、丸く青いのが顔を出します。熟すとオレンジの果肉の中に赤い実ができて、実の方が、花よりも鮮やかになります。同じシュガ科の【サンナ】の実とよく似ています。

☆7月10日の誕生花で、花言葉は「無駄なこと」(笑)