コメガヤ

雀の米…と言っても、田圃で育てる米でもないし、雀の餌でもない。

この植物の名前…正確には別名の名前です。正式な名前は…

コメガヤ

米萱

北海道から九州にかけて分布し、田圃じゃなく…山麓や山地の林の中や林の縁に生える多年草です。

最初に記したように、別名を雀の米(スズメノコメ)とも、いうのです。

◇科名：イネ科　◇属名：:コメガヤ属(Melica＝ギリシャ語の「melica＝キビ」が語源で転用されたもの　◇学名：Melica nutans(nutans＝頭を垂れた)

草丈は１５センチから５０センチくらいで、開花時期は５月から７月です。

葉は線形で、つけ根の部分には筒形の葉鞘と呼ばれる茎を鞘状に包むような形になった葉のつけ根があって、紫色を帯びています。

米粒に似た小穂を１０個くらい片側につけ、弓なりになります。小穂は長さが５ミリから８ミリくらいで、白緑色で横向きにつきます。

色は褐色を帯びるものもあります。

花の後にできる実は、イネ科の果実で薄い木質の果皮が種子に密着しているえい果と呼ばれるものです。