ドイツスズラン

可憐な姿の花からは想像しづらいのですが、この仲間は有毒植物ですね。
強心剤などの薬用にも用いられますが、誤って食べると死に至ることもあるほど危険で、毒性は花が最も強く、果実も有毒です。

イメージ 1

==《ドイツスズラン/独逸鈴蘭》==
葉の脇から花茎を立て、十数個の白い鐘形の花を総状につけます。

イメージ 2

開花時期は5月から6月で、花の長さは10ミリくらい、花径は10ミリから15ミリくらいで、短い柄があります。

イメージ 5

イメージ 6

花被片はつけ根の部分で合着しています。
下から覗きこまなきゃ見えませんが、雄しべが6本、雌しべが1本。

イメージ 4

【◇科名:ユリ科 ◇属名:スズラン属(Convallaria=ラテン語の「convallis=谷」+「leirion=ユリ」から ◇学名:Convallaria majalis(majalis=5月に咲く)】
日本に自生する在来種の鈴蘭と比べて耐暑性があって、大形で香りも強く、花が葉の陰に隠れないなどの利点があります。
そのため、市場に流通するものはほとんどが本種だと思います。
スズランとの違いはスズランは花が葉の上に出ませんが、こちらは葉より高い位置に花を付けるところ。

イメージ 3

草丈は20センチから30センチで、葉は卵状の楕円形で、2、3枚が根際から出てつけ根の部分は茎を包む形。
花の後には球形の実ができ、秋には赤く熟しますが、、、、、
花と実にはコンバラトキシンと呼ばれる有毒物質が含まれているのです。