鈴懸の木

街路樹や公園樹によく植えられています。
葉が掌状に5~7裂するのが特徴です。4月頃に花が咲きます。
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鈴懸の木 スズカケノキ
名前の由来は、垂れ下がる実の姿が山伏が着る篠懸についている房に似ていることかららこの名前が付いています。*漢字としては篠懸よりも「鈴懸」が一般的です。
『鈴懸の木』には学名のとおり「もみじ葉鈴懸の木」他にも、純粋な『鈴懸の木』と『アメリカ鈴懸の木』があります。この画像の木は「もみじ葉鈴懸の木」なんです。一番よく見かける木で、樹皮がはがれてるのが特徴です。同じようによく見かけますが、樹皮がはがれないのが『アメリカ鈴懸の木』。但し3種類とも別名は『プラタナス』です。
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樹皮は、淡灰褐色あるいは灰緑色で、大きく不規則に剥がれ、その跡が淡緑灰色の、鹿の子まだら模様になるのが特徴。
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さて…鈴掛と言えばこの曲。名曲です。
 
『鈴掛の径』イイですよね~。
★この曲ですが、佐伯孝夫の作詞、灰田有紀彦(灰田晴彦)が作曲して、有紀彦の弟である灰田勝彦が歌唱して1942年(昭和17年)9月にビクターレコードから発売されました。
戦時中にも関わらず、戦時色が感じられない数少ない曲ですね。
灰田勝彦の母校でもある立教大学のキャンパス内にはモデルになった鈴懸の径が存在し、記念の歌碑があります。
元が3拍子の本作を鈴木章治が4拍子に、ジャズ・アレンジを加えて1954年頃に鈴木章治が率いるジャズバンドであるリズムエースの演奏で吹き込んでヒット。更に1957年1月には、ベニー・グッドマン楽団の主席アルト・サックス奏者ピーナッツ・ハッコーがクラリネット奏者として鈴木章治とリズム・エースに参加し、当時のTBSホールで録音・放送したことでリクエストが殺到して、そのTBSホールでの録音テイク盤が繰り返しレコード化された(Victor CP-1022等)。また、ピーナッツ・ハッコーも「プラタナス・ロード:Platanus Road」として米欧巡演で演奏、吹き込みを行って日本にも輸入されて、さらに有名になった曲です。
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和名は『鈴懸の木(すずかけのき)』ですが、一般的な名前は『プラタナス』です
◇科名:鈴掛の木科  ◇属名:Platanus(スズカケノキ)属=プラタナスギリシャ語の「platys=広い」が語源。大きい葉っぱに由来 ◇学名:Platanus acerifolia(もみじ葉鈴懸の木)acerifolia=カエデ属に似た葉をもつ ※Platanus orientalis(鈴懸の木=orientalis:東方の、東部の ※Platanus occidentalis(アメリカ鈴懸の木=occidentalis:西方の、西部の
学名で「もみじ葉鈴懸の木」を最初に記しました。
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明治末期に渡来しました。葉は互生し、葉身は掌状裂で幅広。縁には不揃いな大鋸歯がある。母種のスズカケノキは深裂し、アメリスズカケノキは浅裂する。
新しい枝の葉には托葉がよく発育し、枝を取り巻いて鞘状になる。 葉
雌雄同株で、雌雄異花です。
5月に、枝先に長い柄について、球状花序が1~2個ぶら下がります。
雌しべ先が赤褐色。
☆母種のスズカケノキは、一つの柄に3~6個、アメリスズカケノキは1個の球状花序がぶら下がります。☆
雄の球状花序は、雌花より枝の元のほうの短枝に付きます。
葯の先が有毛のため、全体が毛玉に見えます。

秋のプラタナスの並木。
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冬のプラタナス並木。
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また『コデマリ*Spiraea cantoniensis』(←記事)の別称が『鈴掛』