イボタノキ

高速道や、幹線道路の植え込みに使われる『鼠黐』『唐鼠黐』に花は似ていますよね。
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水蝋の木 イボタノキ
日本各地の山野に自生しています。ほとんど目立たない白い花ですよね。
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『鼠黐(ネズミモチ)』とにいているのも道理で同じ属です。
◇科名:木犀科 ◇属名:イボタノキ属(Ligustrum=リガストラム。ラテン語の「ligare=縛る」が語源。 この植物の枝で物をしばったことに由来 ◇学名:Ligustrum obtusifolium(obtusifolium=先が鈍形の葉を持った)
花や果実はネズミモチみたいですが…但し葉が落葉するので、随分とネズミモチとは異なる印象があります。葉は対生でつき長さは2-5cm。7-9mmの白の小花を密につけます。花冠は筒状で先が4裂しています。
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雄蘂は2本で、雌蘂は1本。
小さな花ですが少しギンモクセイに似た芳香があります。『疣取木』とも書きます。
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樹皮上に『イボタロウムシ』というのが寄生します。コレもこの木の名前の由来と言われています。
この虫の分泌するいぼた蝋は、蝋燭の原料や日本刀の手入れに用いられます。
材はきめが細かく楊枝などを作るのに利用されることもあります。
ライラックを栽培する場合に台木として用いられることもあります。