オオツクバネウツギ

ツクバネの名前の由来は5個の萼片が実のところに残り、衝羽根(つくばね)=はねつきの「羽根」に似ることから。
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オオツクバネウツギ 大衝羽根空木
『衝羽根空木/ツクバネウツギ』よりも大きな花を咲かせることから『オオツクバネウツギ』。
別名は雌衝羽根空木(メツクバネウツギ)
◇科名:吸葛(すいかずら)科 ◇属名:ツクバネウツギ属(Abelia=アベリア。イギリスの医者で中国に来た事のある「Dr.Clarke Abel」(1780~1826インドで没)の名に因んだもの ◇学名:Abelia tetrasepala(tetrasepala=萼片が4つある)
ツクバネウツギには「オオツクバネウツギ」「ツクバネウツギ」「小ツクバネウツギ」とあるのです。学名の所以になっていますが、萼片が4~5枚あるのですが、萼片が5枚の場合は、1枚が特に小さい。
樹高は1メートルから2メートルで、樹皮は灰褐色。
葉は楕円形で対生につき、葉の先は尖り、縁には不揃いな鋸歯があります。裏面は帯白緑色をしていて、葉縁は不整の鋸歯があります。
「ツクバネウツギ」だと全て同じ5枚の萼片があります。
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新枝の先に普通2個ずつ花を付けます。
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花は白色の漏斗状で細い花筒から急に鐘状に広がります。
先はやや唇状で上唇は2裂、下唇は3裂しています。花冠は長さ2~3cm。白い花弁の下の唇の内側に橙色の網状紋があります。
因みに『空木』は髄(ずい)と言う茎や根の中心にある部分が空洞になっているので、空ろ木(うつろぎ)が変化したものです。
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他にも『ハナツクバネウツギ』『ベニバナツクバネウツギ』というのがあります。