タイワンツクバネウツギ

日本での自然での生育地は、鹿児島県の奄美大島と、沖縄県石垣島などの山地の岩の上などに限られていて、環境省のレッドデータリスト(2007)では、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されています。
海外では、台湾にも分布するのでこの名前があります。
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タイワンツクバネウツギ 台湾衝羽根空木
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常緑低木で樹高は1メートルから2メートルくらい。幹はよく枝分かれをします。葉は楕円形で、向かい合って生える対生。
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園芸種のハナツクバネウツギ はツクバネウツギ とこのタイワンツクバネウツギの雑種です。
◇科名:スイカズラ科 ◇属名:ツクバネウツギ属(Abelia=イギリス人の医師「アベル(C. Abel」の名から ◇学名:Abelia chinensis var. ionandra(chinensis=中国の)
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開花時期は8月から9月で、枝先に白い漏斗形の花を密生させます。
花冠の先は5つに裂け、萼片は5枚。近縁種の『衝羽根空木』の場合は、花冠の内側に橙色の網目が入ります。
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花の後にできる実は細長い紡錘形の1つの種子しかなく開かないそう果で、萼片が残ります。
衝羽根の名は、その形を羽根突きの羽根にたとえたのが名の由来。