カキドオシ

道端などで普通に見られます。
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カキドオシ 垣通し
アジア原産です。うす紫色の小さい花をたくさん咲かせます。 一面に広がっていますね。
名の由来は、花のあと地面を這い伸びてゆく茎が、節々から根を出しながらどんどん伸びて、垣根をくぐり抜けるほどになるところから。
◇科名:紫蘇科 ◇属名:カキドオシ属(Glechoma=グレコーマ。ハッカの一種に付けられた古代ギリシャ名「glechon」に由来 ◇学名:Glechoma hederacea var. grandis(hederacea=キヅタ属(Hedera)に似た / grandisー大形の、偉大な)
茎には直径1~5センチのまる葉があって、縁には大きな鋸歯があります。
茎は長く蔓性で、地を這って伸びます。葉は揉むと強い香りがあります。
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『垣通し』の若葉は食用になりますが、全草を干して強壮薬にも使われます。
『連銭草(れんせんそう)』という生薬名で、子供の癇の虫に効くとされます。
また、このことから別名を『カントリソウ(疳取草)』といいます。また血糖値の降下作用や、体内の脂肪を溶解させる作用があるなどとしてダイエット茶とされることもあります。
糖尿病治療薬として知られていて、副作用が認められない薬草として1968日本生薬学会で発表されました。
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『連銭草』の名は、葉形がお金(銭)のようで茎が連がっていることからで、いわゆる民間薬というのは日本で文字の無いような古くから伝わり生活の中に溶け込み、自然と伝えられてきたもののことで、経験や体験などから言い伝えられて用いられてきた物を指します。
ところで、この『カキドオシ』ですが…
花は『紫鷺苔』『ツタバウンラン』『キランソウ(金瘡小草)』=別名『ジゴクノカマノフタ』に少し似ていて、特に『ツタバウンラン(蔦葉海蘭』の場合は、咲き方も似ているので間違えやすいです。
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これが ツタバウンランです。葉っぱを見れば間違える事はないのですが…ね。
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これが キランソウです。別名『ジゴクノカマノフタ』