ジゴクノカマノフタ



金瘡小草(キランソウ)です。金襴草とも書きます。

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キランソウは、春咲きの野草としては、最も早い時期に花が咲く種類に属しています。 
本州、四国、九州、朝鮮半島、中国に分布して、わが国では普通に見られる野草です。

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◇科名:紫蘇科 ◇属名:キランソウ:Ajuga属(=アジュガギリシャ語の「a(無)+jugos(束縛)」から。
◇学名:Ajuga decumbens(=decumbens:横臥した、伏した)    
名前の「き」は紫の古語で「らん」は藍色の意味。名の由来は、草むらに咲きひろがる様子が、「金襴(きらん)」の織物の 切れはしのように見えるところから。金襴は、袈裟(けさ)・能装束・帯地・袋物・表装などに用いられてる綾地または繻子地(しゆすじ)に金糸で文様を織り出した織物のことです。

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冬期にも葉をつけます。葉はロゼット状で、茎は地上で四方にはってのび、全体に細毛があります。
根生葉は少し赤みをおびた状態で、長さ4~6センチ、巾1~2センチです。波状の葉で、葉の裏側は紫色をしています。 

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花は葉腋に数個つきます。花冠の大きさは、約1センチくらいです。 雄しべ4本のうち2本は長くなっています。 
果実は卵球状の4分果、長さ約1.7ミリで、隆起する網目状の模様があります。