『すいば』と『ぎしぎし』

『スイバ』と『ギシギシ』は、よく似ていますね。どちらも野原や田畑に自生する多年草です。
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スイバ 酸葉
別名は『スカンポ(酸模)』です。
『ギシギシ(羊蹄)』もスイバも、どちらも同じタデ科でギシギシ属です。
ギシギシによく似てるのですが…?
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葉がハートを細くした形で茎に回り込みます。
これに対し、『ギシギシ』の葉はフチが波打つので間違える事はないでしょう。
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◇科名:タデ科 ◇属名:ギシギシ属(Rumex=ルメックス。ラテン語で「槍」と言う意味。葉の形から ◇学名:Rumex acetosa(acetosa=酸っぱい)
この画像ではまだ白っぽい色ですが、花が成長すると赤褐色になります。
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本来は紅い花の部類でしょうね。野原などでスイバの花が咲くとその部分が赤く変わってみえます。遠目には渋い色合いですが、近づいて見るとかなり鮮やかな赤い色だと判ります。
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新芽は食用になり、山菜として葉を食べるのですが、茎や葉がシュウ酸を含んでおり噛むと酸っぱいので、この名前があります。小形の種類に『ヒメスイバ』があります。
雄株と雌株があって、雄株のほうが大きいです。

で…コチラが『ギシギシ』
ギシギシ 洋蹄
葉の基部が画像のように矢じり形です。
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葉っぱは、波打っています。草丈は50センチから100センチくらい。
根際から生える葉は長い楕円形。
◇科名:タデ科 ◇属名:ギシギシ属(Rumex=ルメックス。ラテン語で「槍」と言う意味。葉の形から ◇学名:Rumex japonicus(japonicus=日本の)
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開花時期は6月から7月で、蕎麦に似た緑色の花を鈴なりにつけます。
花被片は6枚。
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花の後にできる実はそう果で、実は最初は緑色で、そのあと褐色になります。
根は生薬で『羊蹄根(ようていこん)』といって、皮膚病などに効くと言われます。
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帰化種に『長葉洋蹄(ナガバギシギシ)』と『荒地洋蹄(アレチギシギシ)』がなどがあって、これらは見分けるのはむずかしいというので…もしかしたら。。。。
俳句では「羊蹄の花」が夏の季語になっています。
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