カンスゲ

道ばたに生えていて、見た目に花が似ている『ヒトリシズカ』は今の時期に野草として人気がありますが、コチラは殆ど見向きもされない可哀相な花(笑)。
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コレは雄花。
カンスゲ 寒萓
スゲはカヤツリグサ科の一つの属で、身近なものも多いですが非常に種類が多くて同定が困難なことでも知られます。植物ではもっとも多くの種を含む属らしく、世界で2000種とも言われています。
スゲ属の植物も一般には冬には枯れてしまうのですが、常緑のスゲがあって、冬にも枯れないので、この『カンスゲ(寒菅)』と言う名があります。
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春になると先端に雄花、下に雌花を付ける。山地の木の陰などに育ちます。
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◇科名:蚊帳吊草(かやつりぐさ)科 ◇属名:スゲ属(Carex(カレックス)=Cladium mariscus(ヒトモトススキの近似種)の古代ラテン名。又はその鋭い葉に起因したギリシャ語の「keirein=切る」を語源とする説もあります。「shear-grass」 の英名があります。 ◇学名:Carex morrowii(morrowii=採集家「モロー」の」)
スゲ属の花は雄花と雌花が別になっていて、雄花は鱗片一枚に雄しべが包まれているだけのもので、雌花は、雌しべが果包(かほう)という袋に包まれているのが特徴で、その外側に一枚の鱗片があります。
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カンスゲの名前の付くものには、このほかにも『ミヤマカンスゲ』『オオシマカンスゲ』と『ヒメカンスゲ』 などがあります。
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ヒメカンスゲ
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