アサギマダラ

昨日、野草観察で地元を散策していてたら、ちらりと目線の端にアゲハチョウらしきモノが…?しかしそちらを見た時には、もはやなんにも飛んでるモノはなく...逃げられたか~。.

何しろ今年は、昆虫との遭遇にはマッタクと言って良いほど縁がなく...ゼフも、サナエトンボもカミキリも、カブトムシも…都内の公園から自然観察園、多摩地区の里山や公園、そして昆虫の宝庫、高尾山まで行ったのに、カミキリでさえ、たったの3種だけしか出会っていない。地元や仕事場ではテントウムシやカナブンでさえ、見かけなかったのですからね....
去年まで出会えた場所は全て空振り。二週間ほど前からやっと…アゲハの仲間に出会え始めたのです。
取り敢えず…今年はもう昆虫探索はヤメじゃあ~~ヾ(`Д')ノ効率悪すぎ!
そろそろ秋本番が近づいてきたので、野草観察に移行です。
毎年見慣れてるとは言え、やはり野草は面白い。自然は偉大です。
それに…昆虫や野鳥と違い、去年見た場所へ行けば、ほぼ確実に見ることが出来ます。
一周りした後、見落としがないかもう一度左右を見ながら歩いていると…
なんと目の前にコヤツが降りてきました。
イメージ 3

浅葱斑 アサギマダラ
ウッワァ~~オ!大慌てでデジカメのピントを合わせます。
お願い~、暫くじっとしててね~♪
チョウ目 タテハチョウ科 マダラチョウ亜科 ◇Parantica sita
アサギマダラ(Parantica sita)は、翅を開くと10センチ前後の、比較的大型の蝶です。
イメージ 1

黒と栗色に縁どられた翅脈の間が、その名の通り浅葱色(淡い水色)に透きとおり、まだら模様になっています。フワフワと独特の優美な飛びかたの、美しい蝶ですが、最大の魅力はその行動にあります。
アサギマダラは日本で唯一知られている、長距離の「渡り」をする蝶なのです。
アサギマダラの長距離の移動が初めて確認されたのは、1981年です。
鹿児島県の種子島から飛びたった蝶が、遠く離れた福島県三重県で見つかったのですね。このことから、昆虫研究者たちは「北米のオオカバマダラのように、大規模な季節移動をしているのではないか」と、考えたわけです。
イメージ 2
残念ながら、この後直ぐに飛び立ってしまいました。
さて、南方や低地で羽化したアサギマダラの成虫は、春から夏にかけて北東や高地へと移動を始めます。そして夏の間は、標高1000メートル以上の高原地帯が主な生息地になります。ですが、必ずしも同じ場所にはとどまっているわけではなく、短距離・中距離の移動を繰り返していることなども、マーキング調査の積み重ねから浮かび上がってきたのですね。そして… 夏の終わりから秋には、北上した蝶の子や孫の世代が低地へ、南へと移動し始めるのです。この時こそが…オイラ達がこの蝶を観察出来るチャンスなワケで…。毎年、何処かにいないかと探し回るのです。アサギマダラは、温暖な沖縄などでは冬も成虫が見られるらしいのですが、その他の地域では休眠せずに幼虫として冬を越します。アサギマダラの母蝶は、幼虫の餌になるガガイモ科の植物を探して、葉の裏側に産卵します。北上していく雄は、スイゼンジナやスナビキソウの花に集まります。そして、夏の高原ではヨツバヒヨドリ秋には同属のヒヨドリバナ、フジバカマに群がる習性がある。で…オイラ達としてはコレを目安に探し回るのですが…
しかし、なぜ♂は、このような特定の植物に集まるのか?と言うと、実は花蜜や葉などに含まれる、ある種のアルカロイドを原料に体内でつくられる、異性を誘うフェロモンで、アサギマダラの雄が雌を交尾に誘うと言う事です。
因みに…高原などで、ズッと上空を飛ぶアサギマダラを見かけたら、白いタオルを振るとイイと言う事です。すると何故か?アサギマダラがタオルをめがけて降りてくるのだとか。。。。