ミゾカクシとサワギキョウ

田んぼの溝が隠れるほど繁殖するというのが名前の由来です。
サワギキョウ』の花の形と良く似てるのですが、この『ミゾカクシ』の背丈はせいぜい10cmほどですし、色も違いますね。
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稲作が行われる地域に広く分布する水田雑草で、中国から東南アジアにも分布する。小型の多年生草本です。
ミゾカクシ (別名:アゼムシロ)
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草丈は10cmほどにしかならないのですが、名前の通り抜かなければ、水田周辺の溝が隠れて見えなくなるほど、あるいは別名にあるように、畦にむしろを敷いたように群落を形成することがあります。
◇科名:キキョウ科 ◇属名:ミゾカクシ属(Lobelia=イギリスの植物学者「ロベル(M. Lobel)」から ◇学名:Lobelia chinensis(chinensis=中国の)
湿り気のあるところに群生し、茎は地面を這い、葉は披針形 で互生します。6月から10月ごろ、淡い紅紫色の花を咲かせます。近寄ってみればカワイイ綺麗な花だと判るのですが…。
葉の脇から花柄を出し、花径1センチくらいの白い花を1輪ずつ上向きにつけます。
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葉の先は尖り、縁には粗い鋸歯があります。
仲間にはマルバミゾカクシ があります。花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)。
園芸品種の「ロベリア」に似て、花冠は深く5裂しています。別名が『畔蓆(アゼムシロ)』。
6月頃から10月まで淡い紫色を帯びた花を咲かせますが、花は1cmほどもないので群生していないと目立たない。この見かけた場所にしか、なかったのですが、この程度ならば畦全体を覆うこともないかな?

で…コチラが『サワギキョウ』ですね。
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サワギキョウ  沢桔梗
名前のとおり、沢や湿地に生えるキキョウです。
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桔梗は上から下へと咲いていきますが、これは下から上へと順に咲いていきます。
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◇科名:桔梗科 ◇属名:ミゾカクシ属(Lobelia=英国の本草学者「Matthias Lobel(1538~1616)」を記念した名 ◇学名:Lobelia sessilifolia(seslifolia=無柄の葉の、無花茎の=直に付いた)