ハンゲショウ

いよいよこの植物の季節です。

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==《半夏生(ハンゲショウ)》==
ハンゲショウドクダミ科の植物です。

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【◇科名:ドクダミ科 ◇属名:ハンゲショウ属(Saururus(ソーララス)は、ギリシャ語の sauros(トカゲ)+oura(尾)。トカゲの尾のような穂状の花序から。 ◇学名:Saururus chinensis(中国の)】
別名『片白草(かたしろぐさ)』。
半夏生』の名の由来はまさに「半夏生=季節用語で、夏至から数えて(初日算入)11日目の頃に葉っぱがだんだん白くなることから。
上の方の葉っぱつまり花序の付け根にある葉の表面が白く変化し花弁の役目を果たします。

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花びらのように見えるドクダミの白い苞葉(ほうよう)の祖型といえます。ハンゲショウで部分的に白化を起こす葉は、決まって花序に向かい合った葉です。

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日の当たる湿地などに太い地下茎で分布を広げて群生することがあります。

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花が咲き終わって夏の盛りの頃になると、白い葉の白い部分は色落ちして、緑色っぽくなります。元の緑色ほどには戻りません。
ドクダミは、花序の下に4枚の白い苞(総苞)をもっています。ハンゲショウは、まだ苞になりきっていないということで、苞(総苞)に関しては、ドクダミよりは原始的な植物とも言えます。
花序の部分。

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葉が白くなっていきますが、これは表側だけで、葉の裏側は淡い緑色をしています。
古和名の『半化粧』と『片白草』と言う名は、葉の一部と言うことではなく、表側だけ化粧して、あとの半分(つまり裏側)は化粧していないと言うことから半化粧の名が付いたのかもしれません。

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中国では三白草と呼び、上の一枚が白化した時には小麦を、二枚目が白化した時には梅や杏を、三枚目が白化した時には黍(きび)を食べるのだと言います。
7月1日 の誕生花です

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花言葉は 「秘めた思い」