コオニヤンマ

コオニヤンマ 小鬼蜻ま
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サナエトンボ科のトンボの一種です。
和名はまさに小型のオニヤンマと言う意味。

トンボ目(蜻蛉目)Odonata 不均翅亜目(トンボ亜目)Anisoptera サナエトンボ科(Gomphinae) コオニヤンマ属(Sieboldius) 学名 Sieboldius albardae

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「ヤンマ」と名がつきますが、分類上はヤンマ科でもオニヤンマ科でもないです。オニヤンマだとこの板の下側にぶら下がるように止まります。このコオニヤンマはサナエトンボの一種なので板の途中に止まってます。
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オニヤンマの複眼は綺麗な緑色です。但し死んじゃうと(標本にしちゃうと)、この緑色が消えちゃうンですよね。コレが「オニヤンマ」→オニヤンマ(←記事)。
今回の判別ポイントは…
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①複眼…オニヤンマだと左右の複眼が頭部中央でわずかに接する事でも判別できます。コチラは少し離れてますね。
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②腰のくびれ『ミルンヤンマ』は…。体長が70~75mmの中型です。大きな特徴は、腰が細くくびれてる事です。コレはくびれてません。
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シマシマの本数オニヤンマは体色は本来は黒。胸の前に「ハ」の字模様、胸の側面に2本の斜め帯、腹の節ごとに1本の細い横縞まと、体の各所に黄色の模様が入ります。腹の黄色の模様が7本なのでこの「コオニヤンマ」より一本多い訳です。
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④腹の節の先そして、『ミルンヤンマ』だと、第10節が全体が黄色いです。オニヤンマとコオニヤンマの場合は黒。因みに…『ミルンヤンマ』は日本固有種ですが、外国の人の名が付けられています。明治9年に日本に招待され、地質学を教え地震学の基礎をつくった、イギリス人の『ジョン・ミルン』氏に由来して付けられたものです。


因みに「オニヤンマ」は体長が95~108mmで日本で一番大きいトンボです(※腹長♂が70mm前後、♀は80mm前後)。♀の方が♂より大きくて、尾部に産卵弁が突き出ます。
あ…「オニヤンマ」の名前の由来は大きくて強そうだとか、背中にある黄色い模様が鬼の角と顔に見えるから…ではありません。黒と黄色のシマシマそう、鬼のパンツ柄です。以外ですが…名前の由来はここからとされています(笑)。
学名は『Anotogaster sieboldii』で、学名の種名"sieboldii" は、日本の生物研究に功績を残したフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトに対する献名。