テイカカズラ

今の時期、アチコチで見られると思います。最初は純白ですが花期が終わりに近づくと黄色くなります。
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テイカカズラ 定家葛
『定家葛』の名前の由来ですが、後白河法皇の第三皇女であった「式子内親王」を歌人の「藤原定家」慕い続けていました。49歳で亡くなってしまった「式子内親王」を想う執心が、葛となってその後内親王の墓にからみついてしまったのです。内親王の霊は葛が墓石にからんで 苦しがっていたところを、内親王の霊に導かれた僧侶が成仏させたと言われています。その絡みついていた葛に付けられた名前が「定家葛」
死んでからストーカーだったわけですな....
  
因みにコチラが謳ってる本人。
   

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花びらがプロペラのようにねじれています。テイカカズラキョウチクトウ科なので、一重の白い花の咲く夾竹桃と似ていますが、花びらの旋回方向が逆ですね。
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◇科名:夾竹桃科 ◇属名:テイカカズラ属(Trachelospermum=トラシェロスペルマム。ギリシャ語の「trachelos=首+sperma=種子」種子がくびれていることに由来 ◇学名:Trachelospermum asiaticum(asiaticum=アジアの)
スクリューのような形をしている合弁花で、5つに裂けています。花のつけ根の筒には雄蘂5本と雌蘂が入っています。
花の後にできる実は弓形をしたさく果で、最初は2本の鞘がくっついて、ハートのリング型をしています。さすがはストーカー…じゃないです(笑)。ハート型は成長に従い、2本に分離して鞘が長くなっていきます。(引き裂かれちゃうわけですな)
実の中から白い毛のついた種子が出てきます。茎や葉は薬用にされ、鎮痛・強壮などの効果があります。'''また、古名を『真拆の葛(マサキノカズラ)』といいます。
天岩戸の神話にちなむ名ですね。
※~天宇受売(あめのうずめの)命が天の香山のさがりごけを手次(たすき)に掛けして、つるまさきをかづらにして~とあります。

この花の園芸品種『ハツユキカズラ』(←クリック)の記事で触れています。コレが『初雪葛』
https://other-blogs.c.yimg.jp/res/blog-9b-4b/chameleon_arms/folder/1281489/51/44550151/img_0?1221378232.jpg