ツマグロヒョウモン

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ツマグロヒョウモン 褄黒豹紋蝶
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チョウ目 タテハチョウ科 タテハチョウ亜科 ツマグロヒョウモン属 ◇Argyreus hyperbius

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前翅長の大きさは27-38mmで、4から11月が活動時期なのですが…オイラの廻るフィールドではやっと、ここ三週間で現れ始めたのです。あまりに見かけないので不安になってたところでしたが、現れ始めると一気に個体数が増えました。
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本来はどちらかと言えば、日本でのこの蝶が分布は1990年ごろまでは中部以南でしたが、最近は関東まで北上してきており、よく「地球温暖化」の題材として取り上げられます。
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野原や公園などに広く生息し、都市周辺ではヒョウモンチョウの中で最も見る機会が多いチョウです。
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前述したように、もともと南方系のチョウなのですが、幼虫がパンジーなどスミレ類を広く食べることから園芸植物にまぎれて広がったと言われています。まぁ、地球の温暖化もこのチョウの隆盛に一役買っているのでしょうが…。
ただし…北国では冬越しできずに死んでしまうようです。
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これはオス。後翅のへりが黒くなっていることで他のヒョウモン類と見分けることができます。
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メスは前ばねの端(つまり褄の部分)の黒色がよく目立ちます。体内に毒を持つマダラチョウの仲間、カバマダラに擬態しているといわれています。
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しかし…以前にもオイラが書きましたが、その『カバマダラ』と言うチョウは、日本では迷蝶であって、まれに飛来して偶発的に繁殖するだけなのです。主に南西諸島位しか見かける事はなくて、本土では非常に珍しいチョウになるのです。
つまり…、日本国内においては擬態のモデル種と常に一緒に見られる場所はないとえるのですね。つまり、擬態として機能していない可能性があるのです。
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雌は前翅の先端部表面が黒(黒紫)色地で白い帯が横断し、ほぼ全面に黒色の斑点が散っています。
翅の裏は薄い黄褐色の地にやや濃い黄褐色の斑点がありますが、表の白帯に対応した部分はやはり白帯になります。
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また前翅の根元側の地色はピンクです。
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この蝶の北上については、単純に温暖化の影響と断定できませんが、最近蝶の食草となるパンジービオラが増えたことも分布拡大の一因だと思われます。移動性が強く、昔から迷蝶として北海道を含む日本各地で採集された記録があります。