コオニヤンマ

多摩にある『長池公園』を二周りして(笑)サスガにもう帰らなきゃ…と言う事で、バス通りのある橋のところまで戻ると…
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わぁ~~お!ビックリ。こんなところに『コオニヤンマ』が…。
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オイラが写真を撮ってると、オジサンが通りかかって「ほぉ~~!こんな所にもまだいるんだねぇ~」と。
「少し早いかもしれないですが出てきましたね」とオイラが答えると「オニヤンマ、珍しいよね」
「イヤ、これ『コオニヤンマ』ですね」「え?オニヤンマとどう違うの?」「あ~~、エ~トですね、目玉が離れているのと、水平に止まってるので『オニヤンマ』とは違う種類なんですよ」「へ~~、そうなんだ」
コオニヤンマ
小型のオニヤンマと言う意味で『コオニヤンマ』。
「ヤンマ」と名がつきますが、分類上はヤンマ科でもオニヤンマ科でもないです。
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トンボ目(蜻蛉目)Odonata 不均翅亜目(トンボ亜目)Anisoptera サナエトンボ科(Gomphinae) コオニヤンマ属(Sieboldius) 学名 Sieboldius albardae
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さて、オジサンに説明したように、改めて『オニヤンマ』とこの『コオニヤンマ』の違いを…。
①まずはオジサンにも説明したように、オニヤンマだと普通ぶら下がるように止まります。
コオニヤンマはサナエトンボの一種なのでこのように石の上に止まってます。
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②次に目玉…つまり、複眼ですね。オニヤンマだと左右の複眼が頭部中央でわずかに接する事でも判別できます。
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コチラは少し離れてますね。
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また、オニヤンマの複眼は綺麗な緑色です。
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コチラが「オニヤンマ」ですね。→オニヤンマ(←記事)。ぶら下がるように止まります。
但し死んじゃうと(標本にしちゃうと)、この緑色が消えちゃうンですよね。
シマシマの本数。オニヤンマは体色は本来は黒。胸の前に「ハ」の字模様、胸の側面に2本の斜め帯、腹の節ごとに1本の細い横縞と、体の各所に黄色の模様が入ります。
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腹の黄色の模様が7本なのでこの「コオニヤンマ」より一本多い訳です。
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④コオニヤンマは胴体に比べて顔が小さいです。
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⑤後ろ脚が特に長い
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ところで、実はもう一種、似ているトンボがあるのです。『ミルンヤンマ』と言います。
⑥腹の節の先そして、『ミルンヤンマ』だと、第10節が全体が黄色いです。オニヤンマとコオニヤンマの場合は黒。
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⑦腰のくびれ『ミルンヤンマ』は…。体長が70~75mmの中型です。大きな特徴は、腰が細くくびれてる事です。コレはくびれてません。
因みに…『ミルンヤンマ』は日本固有種ですが、外国の人の名が付けられています。明治9年に日本に招待され、地質学を教え地震学の基礎をつくった、イギリス人の『ジョン・ミルン』氏に由来して付けられたものです。
因みに「オニヤンマ」は体長が95~108mmで日本で一番大きいトンボです(※腹長♂が70mm前後、♀は80mm前後)。♀の方が♂より大きくて、尾部に産卵弁が突き出ます。学名は『Anotogaster sieboldii』で、学名の種名"sieboldii" は、日本の生物研究に功績を残したフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトに対する献名。
因みに…「オニヤンマ」の名前の由来は大きくて強そうだとか、背中にある黄色い模様が鬼の角と顔に見えるから…ではなくて、黒と黄色のシマシマそう、鬼のパンツ柄からなのです。笑っちゃうくらい以外ですが…ね。