ミズイロオナガシジミ

活動するのは主に夕方で、日中は飛ばずに木の葉の裏などで休んでいることが多いので、案外この蝶がいることに気づきません。多摩にある『長池公園』の長池の近くでこの一頭が目の前に出てきました。
後翅の裏は灰白で、特徴的な黒いL字の鍵型紋があります。
イメージ 1
ミズイロオナガシジミ 水色尾長小灰蝶
翅裏は青味を帯びていて、尾状突起が長いことからこの名が付いています。
但し、「ミズイロ」と名付けられてはいるのですが、翅は水色と言うにはチョット違う気がしますよね(笑)。
イメージ 2
翅表は濃灰一色で、後翅にわずかに水色の斑が乗るだけです。
開翅してくれるのを願っていたのですが…ここまで(笑)。もっとも、サスガに明るい場所ではなく薮がある場所だったので、オイラの顔の近くにヤブ蚊みたいのが飛んできて邪魔で撮しづらかったのです。
少し飛んでは場所を変わるので、腕を伸ばすのが精一杯。ヤッパリこんな時はファインダーを覗けるデジイチの方がイイと思いますね。まぁ我慢するしかない....。一応こんな場所のために、オイラ愛用の花粉避けのメガネを持ってるンですがね。慌ててるとそれを思い出せない(笑)。
イメージ 3
上記したように、翅裏の斑紋が特徴的で、白地に黒い帯が2本はしり、内側の1本は下端付近で体寄りに折れ曲がり、後翅後縁に小さな橙色斑が入ります。
『ウスイロオナガシジミ』という種も、翅表が本種と酷似するのですが、この翅裏の斑紋で区別できます。
雌雄は外見が酷似しているので、判別は難しいようです。
シジミチョウ科 ミドリシジミ亜科 学名 Antigius attilia
前翅長は11~18mm。成虫は年1回、関東地方以南の暖地では 6月頃から、寒冷地だと現れるのが 7-8月頃になるようです。夏の終わりには見られなくなります。
イメージ 4
尾状突起が触角で黒紋が眼を模して、翅の端に頭部があるように見えます。鳥などに襲われても翅の一部を失うだけなので、逃げおおせる知恵があるらしい…です。
幼虫はミズナラ,コナラ,クヌギ、カシワの新葉を好んで食べます。