クヌギ

クヌギ は、ブナ科コナラ属の落葉高木です。漢字では櫟、椚、橡、栩。
万葉集にも出てくる古くからの樹木。
クヌギ
クヌギの語源は国木または食之木からという説があって、古名は【つるばみ】と言いますね。里山では、コナラと合わせて、重要な薪炭材、つまりエネルギー源として、昔から重宝されてました。関東地方では、ケヤキと並んで色づく秋の景観を作る要素と言えますね。
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樹皮を乾燥させたものを、生薬で【樸そく(ぼくそく)】といって、解毒や抗炎作用があります。樹高は15メートルから20メートルになります。
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樹皮は灰褐色で、やや深めに不揃いに割れて、深い割れ目の底が、褐色に見えます。
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雑木林では、シロスジカミキリや、ミヤマカミキリなどが来るので、夏の時期はオイラはこの木の下に見にきますが…ココ数年は空振り続き( ;´Д`)
また、樹液にはオオムラサキゴマダラチョウ、キタテハ、カブトムシも集まります。
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葉は細長い楕円形で長さが10センチから15センチくらいあり互生で、葉の先は芒状(のぎ:イネなどの小穂に見られる針のような棘)に尖り、縁には波状の鋸歯があります。
葉の表面は濃い緑色で艶があり、裏面は若葉は黄褐色ですが、生長すると緑色。
開花時期は4月から5月で、雌雄同株です。
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雄花はこのように、黄色くて房状に垂れ下がり、赤っぽく葉の脇につくのが雌花。
9月から10月に結実期になり、実は堅果で皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実で……つまりドングリの1つですよね。
ほぼ球形で、直径は2センチほど、下半分くらいはお椀のような殻に包まれます。
葉は秋には見事に黄葉します。これが黄葉の時です。
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材は椎茸栽培の原木とされたり薪炭材とされますよね~

花言葉は「穏やかさ」。

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◇科名:ブナ科 ◇属名:コナラ属(Quercus=ケルト語の「quer = 良質の」+「cuez = 材木」を語源とするこの属の一種のラテン古名から) ◇学名:Quercus acutissima(acutissima = 最も鋭い)