ヤマコウバシの実とカメムシ

東京地方でも、そろそろ紅葉・黄葉が見頃になり始めました。今週は冷え込むらしいので、一気に見頃になるかも…^ - ^
この木は実が付き始めました。
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ヤマコウバシ 山香ばし
葉を揉むと芳香があるためについた名です。
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別名は【モチギ】と言って、葉を乾燥後に粉にして餅に混ぜて食べたことに由来します。他にも別名があり、【ヤマコショウ】【ショウブノキ】【ショウガノキ】などで、これらは葉の芳香からついた名と思われます。
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◇科名:クスノキ科 ◇属名:クロモジ属(Lindera=スウェーデンの植物学者Johann Linder(1676~1723)に因んだもの。) ◇学名:Lindera glauca(glauca=白粉を被ったような)
コチラが綺麗に黄葉🍂した時です。
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雌雄異株なのですが…雌株しか見られないとされている不思議な木ですね。
関東地方以西から、四国、九州で見られますが、都心では滅多に見かけないかも…ですね~。山地や、丘陵地、尾根筋などやや乾燥した樹林内に生えます。
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幹は叢生して高さは5mほどで冬の枯れ葉以外は、あまり目立たない樹。
枯れた葉が冬でも落葉せずに枝に残るので、周りの樹木が落葉してれば見つけやすい。もちろん春には落葉します。
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樹皮は灰褐色をしてます。
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若枝には短毛が密生するのですが、翌年にはなくなって、皮目ができ、木が古くなると皮目が多くなります。
葉は洋紙質の単葉で互生し、葉身は楕円形で、先は鈍頭。
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葉の縁は全縁で波状になります。若葉の頃は裏面に毛があります。
名前の由来になったように、葉を揉むと芳香があります。昔、葉を乾燥させて粉にして、粉餅に混ぜ団子を作ったといわれてますが…。
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前述したように、雌雄異株ですが、雌花もきわめて目立ちません。去年、今年と見落としました~( ̄Д ̄)ノ
数個の花がつく花序が1~3個で、新枝の基部につくのです。花柄は絹毛が密生し、花弁は6個、雌しべは1個で、葯の無い仮雄しべが9個あります。言い訳ではないですが…花が小さくてルーペが無いと見えないくらいなので、つい見落としちゃうンすけどね。
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果実は8mmほどの球形の液果(漿果)。
10月頃からに熟して黒くなります。
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カメムシが来ております。コレは……
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ホソハリカメムシかな?と思ったのですが、この実につくようじゃ、もしかして、
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クスノキ、シロモジなどに付く。ミカンの果実を食害することもある《ミナミトゲヘリカメムシ》か?
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