ロドレイヤ

赤い花が目立つ花木です。枝先に花と葉が、輪状につきます。

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==《ロドレイヤ/石楠花擬き》==
常緑の葉や花の付き方がシャクナゲに似ていることから、別名が『シャクナゲモドキ(石楠花擬き)』です。
【◇科名:マンサク科 ◇属名:ロドレイア属/シャクナゲモドキ属(Rhodoreia=rhodonがバラ、転じて紅いと言う意味なので ◇学名:Rhodoreia championii(championii=英国人「J. G. Champion」に因んだもの】

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1848年、英国の軍人でプラントハンターでもあった『J. G. Champion』が香港で発見した事からこの名前が付いています。
濃緑の厚葉に赤い花で、蕾の時は藪椿のような感じです。

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細い花弁が下向きに全開せず咲きます。
調べたところ…これがロドレイア属の特徴でややこしいのですが、一つに見える花は実は、5個の花がかたまって咲いています。
一つに見える花が5個集まってるンじゃなくて…五個に見えてるのは実は5×5と言う事です。あ~~ワカラン(笑)。
花弁は実は一つの花に2~4枚なので、それが5個ですから10~20枚の花弁が集まっています。
コレが一つの花のように見えてるのです。

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周りにある総苞片が、萼のように5個の花を取り巻いているので、これが『シャクナゲ』のように見えます。
雄蘂は花1つに、7~10個ので、このような多数の雄蘂になるわけです。
♦ロドレイア属は中国から東南アジアにかけて7種が知られています。
日本では中国・雲南からビルマにかけて分布する色の濃いめの『ロドレイア・ヘンリー(Rhodoreia henryi)』と、このホンコン原産の『ロドレイア・チャンピオニー』の2種が流通しているようです。最初に香港で見付けられた事もあって、英名で「Hong Kong rose」と呼ばれる事もあります。
この『ロドレイア』は東南アジアの常緑植物なのですが、中国雲南省の標高2000mほどの高地にも自生しているそうなので、耐寒性耐寒性はあるようで、北海道の南部でも成育できるそうです。