タマアジサイ

今、山などで、あちこちに咲き始めている紫陽花です。

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【タマアジサイ 玉紫陽花】
丸い蕾が開くと、中の花びらや萼が顔を出します。

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これが和名の由来で、開花前の蕾が球形をしていることからきています。
真ん中に淡い紫色の両性花を密生させ、周囲に少数の白い装飾花があります。
日本固有種で、福島県以南から中部地方にかけて分布しています。
山地の谷間や沢筋などに生えます。

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樹高は50センチ~200センチくらいでで、葉は細長い楕円形で対生。縁には鋸歯があります。

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未開花の両性花が少なくなってくると装飾花が全開します。直径2~3センチの白い萼片の上に青い花弁が乗っています。

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萼片、花弁共に4枚~5枚。雄蘂は10個ぐらい、雌蘂の花柱は2個~3個。
開花したばかりの内側の両性花には、花弁が見られます。両性花の花弁が散った後の雄しべの元にある小さな突起が萼片で、外側の装飾花ではこの萼片が大きく発達します。
《◇科名:ユキノシタ科 ◇属名:アジサイ属(Hydrangeaギリシャ語の「hydro=水」+「angeion=容器」からで、さく果の形から ◇学名:Hydrangea involucrata(involucrata=総苞のある)》
*分類体系によってはアジサイ科とされます。*朔果(果熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)
外側の装飾花が白、内側の両性花が青紫の花をつけます。
1株の花が一斉に開花するわけではなく、大きくなった蕾から順番に開花します。
このため8月から咲き始め、遅いものは10月末までの長期間、花が見られます。