アキカラマツ

アチコチに見かけますが、花がすぐに落ちてしまうので、花をジックリと見ることが出来ないかもしれませんね。
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アキカラマツ 秋唐松
漢字では『秋落葉松』とも書くことがあります。北海道から九州にかけて分布し、山野の草地や道端に生える多年草です。
和名の由来は花の姿を『唐松(カラマツ)』に見立て咲く時期が遅いことからきたもの。
草丈は70センチから150センチくらいで、茎の上部でよく枝分かれします。
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◇科名:キンポウゲ科 ◇属名:カラマツソウ属(Thalictrum=ギリシャ語の「thaliktron=葉が枝分かれをする植物の名」から。ローマ時代の医師「ディオコリデス(Dioscorides)」によってカラマツソウ属の名に充てられた ◇学名:Thalictrum minus var. hypoleucum(minus=より小さい/hypoleucum=裏面が白い)
開花時期は7月から9月で、茎先に「円錐花序」を出し淡い黄色の小さな花をつけます。(*「円錐花序=枝分かれして全体が円錐状に見えるもの)
花は径8mmほどですが、花弁はありません。花弁に見えるのは萼です。
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萼は花びら状で3~4個あって長さは約4mmですが早く落ちてしまうンですよね。
後は雄蘂と雌蘂だけの花になります。雄蘂が長く飛び出し、黄色く見えるのは雄蘂の葯です。雄蘂は10~16個、雌蘂は離生心皮で2~4個です。
葉は2~4回3出複葉で、小葉は円形又は楕円形で、先が浅く3つから5つに裂けます。
*3出複葉=1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形。何回か枝分かれをして3枚ずつ小葉をつけた全体」が1枚の葉となります。
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葉の裏面は白味を帯びます。
花の後にできる実は楕円球状の痩(そう)果です(痩果=熟しても裂開せず種子は1つで全体が種子のように見えるもの)。そう果は1~4個で8個の翼があります。