ノミノツヅリ

例えで、「蚤の心臓」「蚤の息も天に上がる」とか使われる場合は、とても小さいことを指す言葉ですよね。
因みに「蚤の夫婦」と言う場合は、夫よりも妻の方が大きい夫婦のことです。間違えないように(笑)。
それから…蚤の心臓の場合ですが…蟻や蚤も昆虫なので、脊椎動物と同じような臓器の心臓はありませんからね(笑)。
ですが、当然体液を循環させる背脈管と呼ばれる器官があります。コレを心臓と呼ぶかどうかは??ですが。
コレは今回の内容には関係がないので…(笑)。
名前にノミが付くお花です。と言っても…どこにでも見られる雑草ですがね。
イメージ 1

この花の名前がノミノツヅリ 蚤の綴りと言います。
名前は知らなかったかもしれませんが見たことはあるでしょ(笑)
え?花が何処にあるか?
イメージ 3

コレが花ですよ。鋭く尖った顎よりもわずかに花弁が短いです。ハコベの仲間に似ていますが、花弁の先が切れ込まない点で識別できます。
『ノミノツヅリ』は全世界に分布する越年性の一年草です。細くてか弱い姿ではありながら…乾燥する道端や荒れ地に大きく育って生育してます。秋に芽生え、春には広がって株を作ります。
この変わった名前は蚤の粗末な着物といった意味になります。
◇科名:ナデシコ科 ◇属名:ノミノツヅリ属(arena=砂。この属の多くの種が砂地に生えるために付けられた名) ◇学名:Arenaria serpyllifolia(serpyllifolius=イブキジャコウソウのような葉の)

イメージ 2

茎には全面に短い下向きの毛があるのですが、肉眼ではほとんど見えませんね。
花は3月から6月まで咲き続けます。花は直径7mmほどで、本当に小さな花ですが、節ごとに2つの枝に分かれるので、次第に大きな株になって咲くようになります。
葉は長さ3~7mmで小さく、両面無毛。
コチラは別の場所で…
茎は、最初は横に這っていきますが、花が咲く頃には立ち上がり、節ごとに枝を分けて上部は広がっていきます。

同じように名前にノミと付く『ノミノフスマ』という、よく似た花があります。
※学名:Stellaria alsine var. undulata(ナデシコ科 ハコベ属)。
『ノミノフスマ』は全国の水田に生育しています。同じように秋に芽生え、春の水田で目立たない花を咲かせるのですが、群生していると水田の一郭が白く見えます。花弁は10枚のように見えるのですが、『ハコベ』と同じく、1つの花弁が深く切れ込んで2つに見えているので実際は5枚。名前の由来は葉が小さく、その小ささをノミの夜具に例えたもの(ふすまは、布などで作り、寝るとき身体を覆う夜具の事です)

蚤という言葉で、蘊蓄になりますが…【ノミの市】と言うのがありますね。
ノミの市の意味ですが…
まず、「フリーマーケット」と言う言葉を英語で書くことが出来ますか?
ありがちな間違いとして「自由」に参加できる市場との発想で「free market」と書いてしまうパターンをよく見かけます。
実はこの表記は間違いで、正しい綴りは「flea market」ですね。
「flea」とは「蚤:ノミ」の意味で、現在のように「フリーマーケット」と言う言葉が定着する以前は「がらくた市」あるいは「蚤の市」と言われていました。実はこれが「フリーマーケット」の正しい直訳。これは、歴史のあるパリの路上市場でノミがいそうな古着が多く売られていた為に、冗談で「ノミの市」と呼ばれていたことに由来しています。
何度か…オイラのブログで紹介しておりますが…→世田谷ボロ市 ②世田谷ボロ市 
ここで間違えられた「free」と言う単語には「自由」以外に「無料の」の意味もあります。と…なるとですね、もし正式に《free market》と言うイベントだとするとどういう意味に捉えられるでしょうか?もしかして…下手したら「無料の市場」と勘違いされるかも??などと思いますが、正しく読んでも「自由競争の市場」「免税市場」という意味になるらしいです。
因みにオイラの散歩コース近くにある『AJINOMOTOスタジアム』で、ほぼ月に1回くらいバザーがあるんですよ。広さから言えば日本最大級です。今度は今月の27日に開催です。味の素スタジアムBIGフリーマーケット
代官山 蚤の市は5月です。
*「免税」と言う単語は、都心の繁華街でも見かける《duty free:デューティー・フリー=免税》と言う形で見かけます。

あ…一応....
蚤の息も天に上がる 蚤のような取るに足りないものでも、一心に努力すれば何事もなしとげることができるというたとえ。