インゲンは好き?

4月3日になりました。
今日の記念日はいんげんの日』
インゲン豆を中国から日本へ伝えたと言われる、隠元[いんげん]禅師の命日(1673(寛文13)年.04月03日没)にちなんで制定された日でございます。※隠元
隠元禅師は、中国・明の禅僧で、江戸4代将軍徳川家綱の招きで、1654(承応3)年.07月05日、長崎に渡来しました。『臨済宗』の高僧で、京都・大阪・江戸など各地を説法して回りました。
京都府宇治にある黄檗山[おうばくさん]万福寺は家綱が禅師のために建立した物で、黄檗宗[おうばくしゅう]開祖となりました。
で…そのインゲン豆でございますが…、隠元禅師が明からもちこんだ植物が我が国ではインゲン豆と呼ばれるマメ科の一年生作物です。
'''【大豆】【落花生】についで、世界の広い地域で栽培されている種で、日本では北海道が主産地となっています。【インゲンササゲ・ゴガツササゲ】という別名でも呼ばれます。
このササゲというのは、莢物[さやもの]の仲間という意味ですが、莢が上を向くために「捧げ」の意味もあります。関東地方ではササギとも呼ぶそうで、漢字表記では「大角豆」と書くこともあるそうですが、これはかなりいい加減な当て字が元になった物で、動物の角のように莢が大きく長く伸びる豆と言う意味合いだそうです。長く伸びる事から、関東では『十六ササゲ』、関西では『十八ササゲ』とも言います。
以前に→『ノササゲ&キササゲ&アメリカキササゲと言う記事をアップした事がありますが、『ノササゲ(野大角豆)』はマメの仲間ですが、『キササゲ(木大角豆)』はノウゼンカズラの仲間です。あとは→『野小豆』 『千石豆』
※日本では持ち込んだ隠元禅師の名前が付けられましたが、元々中国では「[豆工](←この二文字で1字)豆:こうとう」と言い、[豆工]の一文字でも意味します。
因みに…隠元禅師が関係している食べ物では【寒天】もそうですね。