リキュウバイ

新宿御苑で桜の近くに植えてありましたが…名前札が無い(笑)。
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まぁ、オイラは困りませんが(笑)…お花見に来た方達は、眺めながら「コレ、なんて花?」「雪柳?」などと話し合っております。二、三人ならば黙っていてもヨカッタのですが....
三、四組もいたんじゃあ…仕方が無い.....「これは『リキュウバイ』です」とお答えしました。
ア~~~<(>_<;)>また余計なことをやってしまった....
早速「へ~~。リキュウバイって言うんですか~?でも梅じゃあ無いですよね~」
ふぅ~~、そうですよね、そう思いますよね。仕方ない...簡単に…ほんのさわりだけ…
「梅じゃ無くて見た目からの名前で、茶花として使われるので利休の名前がついてます」と説明しました。
実は、この前…三鷹の自然観察園で、通りがかりの方達に、野草の名前をお教えしたら、その後暫くは、ズッと一緒のコースだったので説明役に...。まぁ楽しいので良いんですけどね。。。。
リキュウバイ 利休梅
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通名で『リキュウバイ』として知られていますが、それ以外にもあって『バイカシモツケ』『ウツギモドキ』『マルバヤナギザクラ』 。
原産地は中国揚子江下流域で日本に渡来したのは明治の末期です。
落葉小高木で高さは2~4メートル。それ程大きくはなりません。庭木として低く剪定すると、勢いのある幹が立ち上がる樹形となり、落ち着いてくると枝先が垂れて茶花の趣が出てきます。
前述したように、和名の『リキュウバイ(利休梅)』は、あの利休ゆかりというわけではなく茶花として広く利用されていたため名付けられたものです。
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◇科名:薔薇科 ◇属名:ヤナギザクラ属(Exochorda。ギリシャ語の「exo=外」+「chorde=紐」が語源 ◇学名:Exochorda racemosa(racemosa=総状花序をつけた)
学名にあるように総状花序をつけます。花は一重の5弁花。花径はせいぜい3~4センチの花をつけるのですが目立ちますよね。
花弁はで基部は急に狭くなる形をしています。
雄蘂はたくさんあります。雌蘂の先は5本に裂けます。
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この花が属している「ヤナギザクラ属」の『ヤナギザクラ』とよく似ていて、なかなか見分けるのがムズカシイらしいです。葉の鋸歯のあるなしとか、花の中心部の色が違うとかあるそうなのですが明確な区別が付きにくいらしいのですが、まず普通に流通(植栽されてる)してるのはこの『リキュウバイ』。
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葉っぱは長さ3~7センチくらいの長楕円形で互生します。
上部の縁に少数の鋭い鋸歯があります。葉っぱの裏面は粉白色を帯びています。
花後に出来る果実は長さが約1センチくらいの星型の5角形((五稜りよう)で蒴果(さくか)になります。