不思議な花『レンプクソウ』

滅多に見かけることのない野草です。
しかも、小さいので見つけにくい。今までにこの花を見たのはコレで5回目。
イメージ 1
レンプクソウ 連福草
この和名の由来ですが、長い地下茎がたまたま?『フクジュソウ』と連なっていたことから『連福草』の名がついたと言う事です。
別名は 『ゴリンバナ(五輪花)』 で、1つの茎に5つの花を付けることから。
日本ではこの花が【1科1属1種】です。
イメージ 2
まるでブロックの5面それぞれに花がついてるみたいです。湿った林内に生える本当に小さな小さな多年草で、小葉は羽状に切れこんだ面白い形をしています。
根生葉は羽状複葉で長さは茎の高さとほぼ同じ長さですね。
茎葉は対生する1対で柄は短いです。
イメージ 3
草丈は5~15cmで、上に1輪、横に4輪の花をつけます。
花は無柄で頭状に5個集合し黄緑色で直径約5mm。
イメージ 7
アップで見ないと判りませんが、とにかく変わった形の花ですよね。花がつく場所も変わっていますし…。
◇科名:レンプクソウ科 ◇属名:レンプクソウ属(Adoxa=ギリシャ語の「adoxos」から来た語で、明瞭でない、取るに足らぬの意。花が目立たないため ◇学名:Adoxa moschtellina(mosch=麝香)?
イメージ 6
上側の花の花弁は花冠が4裂して雄蘂は8個。
イメージ 4
まわり(横についた花)の4個の花は、5裂して雄蘂は10個です。
イメージ 5
なぜ上の花だけ、他の4つの花と姿が異なるのか不思議。
茎は無毛で地下茎は細長いらしい。
『五輪花』というネーミングは何となく似合ってないような気もしますね(笑)。