ヒメウズ

茎も細くて、花も小さくて目立たないのですが、じっくりと見ると清楚な花です。
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ヒメウズ 姫烏頭
鳥の頭と書きますが、これは中国名の『トリカブト』のことです。葉がヤマトリカブトなどの葉と似ているからなのですが、見てのとおり…トリカブトの仲間ではありません。
ヤマオダマキと同じキンポウゲ科オダマキ属です。オダマキ(←記事)
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◇科名:キンポウゲ科 ◇属名:オダマキ属(Semiaquilegia 「semi=半分」+「Aquilegia=属名」からなる語。「Aquilegia」 に近いが別の意) ◇学名:Semiaquilegia adoxoides(adoxoides レンプクソウ(←『レンプクソウ=五輪花』)属(Adoxa)に似た)
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関東地方以西の日本各地に生育する多年生の草本。路傍や畑の畦、林縁などに生育します。
どちらかと言えば、半日陰の水分条件の良い場所に生育することが多いようです。
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秋から目立ち始め、春に花を咲かせて夏草の茂る頃には目立たなくなります。
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キンポウゲ科の花の特徴とも言えますが、花弁に見えるのは顎片です。長さはせいぜい5-6mm。
中心部にある黄色いのが花弁で、5枚。
雄蘂を取り囲むように配列されていて、コチラも小さく長さは2.5mm。
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萼片は白色なのですが、よく見るとほんのりと紫色を帯びています。
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花の後に2~5つのキンポウゲ科特有の種子を稔らせます。