ムクロジの実

まだ、残ってました。もう全部落ちちゃったと、思っていたんだけどね。
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ムクロジ 無患子
ムクロジの熟した果実は、果皮がつやのある黄褐色の半透明になります。
中に一個の黒い種子を含んでいます。
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種子はとても堅く、よく弾むので羽子板の羽のおもりとして利用されたり、また、煎って食べることもできるそうです。
葉は落葉してみることが出来ませんが、大きな偶数羽状複葉で、互生します。
小葉は4~8対あって、広披針形。左右がややずれて対生します。
縁は波うっています。
樹皮。樹皮は灰褐色で平滑です。老木になると不規則に剥がれてきます。
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◇科名:無患子科 ◇属名:ムクロジ属(Sapindus=サピンダス)ラテン語の「sapo=石鹸」+「indicus=インド産の」 ◇学名:Sapindus mukurossi(mukurossi=ムクロジ(日本名)
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果皮には多量のサポニンを含み、水を泡立てる働きがあるので、日本では油脂から作る石けんや合成された洗剤が主流を占めるようになりましたが、洗濯などに広く利用されてきました。
因みに石鹸代わりに使われていたものには『ソープワート②』(シャボン草)←記事→)『ソープワート①』などや『エゴノキ』←記事があります。
アジアの諸国では今なお天然のサポニンを含む植物を利用しているところがあるようです。
※追記2/18:果皮に配糖体ムクロジサポニンがあるため、胃腸障害、下痢などを引き起こすおそれがありますが、薬効として、去痰(生薬名「延命皮」果皮を日干し乾燥させたもの)。現在は殆ど用いられない。
*因みに以前も書いた蘊蓄(うんちく)ですが…この実とは関係ないンだけど、シャボン玉が割れる寸前の膜の厚さは約0.00001mm。