ナギナタコウジュ

昨日は、今日から一週間くらいは、昼に休み(勤務あけ)がない、勤務体系にになる前、と言う事で、朝に勤務が開けてから、速攻で部屋に戻って、荷物を置いて病院へ。
腰痛のお薬を処方してもらいに…です。。案の定、待ち時間などでお昼過ぎまで掛かって、既に遠くまでは出かけられない時間帯。しかも…スマホも、モバイルルーターも、部屋に充電器にさしたまま置いてきた。これじゃあ、iPad miniを持ってたって、ネットに繋ぐことも出来ない。使えないンだから、重いだけだよ~_| ̄|○ 頼りは旧型のiPhoneのみ。
しかし時間的にも部屋に戻る気にもなれずに、お気に入りの野草園まで秋の野草とあわよくば…野鳥や昆虫を探しに出かけました。
まぁ…ココ一年間と同じく、野鳥は全くおりません。しかし…どうなってるんでしょう??
野草園は台風の影響か、木道の下は水たまりになっています。しかも先週と違い下草が殆ど刈り取られている。もしかして…水が流れ込むように変えたのかな?
下草がないので、野草がハッキリと目立ちます。結構、野草観察に有り難いなぁ~♪

毎年この時期に見かけるこの花が咲き始めていました。
淡紅紫色の花が、片方だけに向いて咲きます。
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ナギナタコウジュ 薙刀香需
香需の「需」の字は本当は「草かんむり」です。
そり返った花の穂が薙刀の様な形をしているためこの名があります。 
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9月から11月の野山で見られる秋の花。全体に強い香りがあります。
茎は直立し、やや分枝して軟毛があり高さ50cmほどになります。
枝先に花穂をだし、淡紅紫の小さな花を片側につけるのが特徴。
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花冠は長さ約5mmの唇形で、ふちは細かく裂け毛が生えているように見えます。
◇科名:紫蘇科 ◇属名:ナギナタコウジュ属(Elsholtzia=ドイツの医者で植物学者でもあった『Johann Siegesmund Elsholtz(1623~1688)』に因んで付けられた名 ◇学名:Elsholtzia ciliata(ciliata=縁毛のある)
葉は対生し、長さ3~9cmの長卵形で、先は尖り、縁には粗い鋸歯があります。
花の反対側に苞が並び、縁に短毛がありますが背面は無毛です。
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花後に実がなりますが、実はこの時期の匂いが最も強くて、シソというよりシソの腐った香りが強烈で、手に持っただけで、洗っても匂いがとれないンですね。なので…迂闊に触っちゃあダメだよ~(笑)。
花が咲いて植物の一番勢いのあるときに茎葉を採取して、陰干しして乾燥させたものを生薬(しょうやく)で香需と言います。解熱、発汗、利尿薬として風邪、全身浮腫、腹痛に用います。


因みに、見た目は全く違いますが…ナギナタソウ(薙刀草)というのもある。違いすぎ。
◇科名:ダティスカ科 ◇属名:ダティスカ属 ◇学名:Datisca cannabina
またダティスカ科(Datiscaceae)は、Datisca、Tetrameles、Octomelesの3属4種からなる小さな科ですが、草本はこの『Datisca属』だけと言う事で、他の2つの属はどちらも木本になります。東南アジアからニューギニアにかけての熱帯降雨林に広く分布する 『テトラメレス・ヌディフローラTetrameles nudiflora』]と『オクトメレス・スマトラーナOctomeles sumatrana Miq.』の2種で、高さ45~65mに達する大高木と言うことです。その木材名は日本にもよく輸入される『ビヌアンbinuang』または『エリマerima』の名で知られています。 まぁ見た目にこの大きさじゃあ…草と言うよりは、小低木みたいです。
コレはもう花が終わっています。開花時期は6月頃。科名のDatiscaの意味は不明らしいですが、小種名のcannabinaは、アサのようなと言う意味になります。つまりアサ(麻)に似た…という意味ですね。
※この属の植物は他に1種あるだけで、北米西海岸のみに分布します。