アメリカ其の2 アメリカタカサブロウ

アメリカが名前についた植物(野草)と言う事で『アメリカセンダングサ』を記事アップ。
アレは其の1と言う事だったので。今回は其の2です。で…コレはと言うと…
アメリカタカサブロウ 亜米利加高三郎
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水田の畦や湿地などに自生する一年草です。草丈は20-70cm、8-9月に葉腋に1cm程の白色の頭花をつけます。名前にアメリカと付くように、熱帯アメリカ原産の帰化植物です。
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元々、日本に古くから生育する『タカサブロウ(モトタカサブロウ)』と言うのがあります。
和名の由来が…ハッキリしないンですよね~。なんでタカサブロウなの?
一応説としては…高三郎という人が、この草の茎を使って文字を書いたという説が一つで、もう一つが古名のタタラビソウが転訛したものという説があるそうです。ですが、はっきりしない。
モトタカサブロウは東アジアの湿潤温帯地域を起源としていて、少なくとも弥生時代には日本にあったとされている史前帰化植物と推定されているのです。因みに学名が、以前は【Eclipta prostrata】されていたのですが、現在は【Eclipta thermalis】に訂正されています。
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日本では1981年に梅本信也氏によって見つけられた、まだ比較的に新しい種です。
モトタカサブロウが史前帰化ともいわれているので、かなり開きがありますよね。
茎には伏した剛毛があり、下部は横に這い、よく枝分かれし、上部は直立します。
葉は対生で、ほとんど柄がなく、下部の葉は幅がしだいに狭くなっていて、翼状になります。
葉の鋸歯は上部の葉まで明らかであることが多く、頭花は幅約5㎜、総苞片の先は三角状に尖って幅が狭く、上から見ると総苞片の間が離れているのが特徴。
真ん中にある筒状花は緑白色で、周りに白い舌状花があります。
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草丈は60-100cm。葉は幅0.8~1.8cm,長さ6~10cm。葉の幅が狭く、鋸歯が明瞭。花は直径5~7mm。舌状花は雌性で、筒状花は両性。そう果は幅1.9mm、長さ2.4mm。花期は9~10月
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◇科名:キク科 ◇属名:(Eclipta=ギリシャ語の「ecleipo=不完全の」から。冠毛のないことを表したもの。 ◇学名:Eclipta alba(alba=白い)
『モトタカサブロウ』は、英名『False daisy
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葉は披針形で、向かい合って生える対生です。『モトタカサブロウ』に比べて、葉がやや細く鋸歯が明瞭です。よく枝分かれをして、茎や葉には毛が生えていてざらつきます。この茎の部分が太いのが『アメリカタカサブロウ』
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開花時期は10月くらいまで。花の後にできる実は果実の中に1つだけ種子があり開かないそう果です。『モトタカサブロウ』にはあるのですが、種子の翼がこの『アメリカタカサブロウ』の種子には翼がありません。そう果には冠毛はなく、種子は水に流されて散布されます。

※因みに…雑学ですが学名にある「alba」ですが…
ラテン語で「白い」を意味する『albus』は男性を意味し、『alba』は女性を、そして『album』は中性を意味します。写真のアルバムはコレが語源です。『album』は『石灰』を意味し、そこから白い掲示をさすようになったのです。
これが「掲示板」の意味から「大切なものを張るもの」の意味に転じ、今日のアルバムとなりました。