ツルカノコソウ

先月の中頃に高尾山に行った時に、道端で見かけました。
『ツルカノコソウ』だと…思います。
和名の由来は、上から見た蕾の様子を「鹿の子絞り」に見立てたものです。
ツルカノコソウ 蔓鹿の子草
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但し…ツルと名が付いても蔓性というわけではありません。
これは、根元から細い茎地面に出し、その先に新しい株をつけて繁殖するので”ツル”と名前につくのです。
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別名を『山鹿の子草』といいますが、ツルカノコソウのこの白花が[オミナエシ] の姿にに似ることから仲間の『カノコソウ』と同じく、『ハルオミナエシ』という別名もあります。
開花時期は4月から5月で、、”散房花序”を出して、花径2、3ミリの白い小さな花をたくさんつけます。
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花冠は筒状で、先が5つに裂けます。雄蘂3本が花冠から突き出ます。
蕾は紅色を帯びています。
◇科名:オミナエシ科 ◇属名:カノコソウ属(Valeriana=ラテン語の「valere=強くなる」からきているという説があります ◇学名:Valeriana flaccidissima(種小名の flaccidissima は「とてもふにゃふにゃした」という意味)
草丈は20センチから40センチくらいで、蔓状の走出枝を四方に伸ばして広がります。
茎は中空で直立します。
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茎も葉も軟らかい。葉は羽状に切れ込みがあり、対生につきます。
葉の裂片は長い楕円形で先が尖り、縁には波状鋸歯があります。
花の後にできる実はそう果で、熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの。