ナンテンハギ

南天ナンテンハギ 
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ナンテンハギは、高さ1m程度になります。北海道から九州に分布する。草原や林縁部など、比較的日当たりのよい場所に生える多年草です。
和名の由来は、葉の形が南天に似ていて、花の形が萩に似ていることから。
耕作地周辺や林道沿いなどの草刈り草地内に点々と生育しますが、草丈は50センチから100センチくらいで、気づかない事も多いです。
茎は稜があって、斜めに立ち上がり、上部はわずかにジグザグに曲がります。葉は2小葉の複葉。
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花は6~10月に咲き、淡紫色~紅紫色。
◇科名:マメ科 ◇属名:ソラマメ属(Vicia=ラテン語の「vincire=巻きつく」から。この属には蔓性の植物が多いことから ◇学名:Vicia unijuga(unijuga=一対の)
このナンテンハギには巻きひげはほとんどありません。葉は2枚の小葉からなる羽状複葉で、互い違いに生える互生。小葉は卵形をしており、縁には鋸歯はありません。
葉には毛が生えています。別名を『二葉萩(フタバハギ)』といいます。
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さて…学名にあるようにソラマメ属でございます。と言う事は実は食用?そう、岐阜県では本種の若芽をアズキナと呼び食用にするらしいですね。若い芽を、おひたし、てんぷら、和え物などに用いるようです。

開花時期は6月から10月くらいで、葉の脇に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、紅紫色ないし青紫色をした細長い蝶形の花をたくさんつけます。白花種もあります『白花南天萩』。
花の後には、長さ3センチくらいの豆果(莢の中に種子が入るもの)をつけます。