トキワイカリソウ

椿の花の記事ばかり続けてるので、一旦息抜き?( ^∀^)
イカリソウの白花種である『シロバナイカリソウ』と、見た目はそっくりなのですが、こちらは常緑の多年草です。
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トキワイカリソウ 常盤碇草
日本固有種で、本州の中部地方から中国地方にかけて日本海側に分布し、山地の林の中に生えます。
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開花時期は4月から5月で、葉の脇から柄のある花が花茎に均等につく「総状花序」を出し、花径4センチくらいの白ないし淡い紅紫色(赤花種)を下向きに数輪つけます。
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花弁は4枚。萼片は8枚で外側の4枚は早く落ちます。雄蘂は4本、雌蘂は1本。
草丈は30センチから40センチくらいで、葉は2回3出複葉と言う葉で、葉の柄が3本に分かれ、更にその先が3本に分かれ、その先に小葉がついて1枚の葉となります。小葉の形は長い楕円形で、つけ根の部分は深い心形をしていて、先は細長く尖ります。葉の縁には刺状の毛が生えています。
◇科名:目木(めぎ)科 *「ナンテン」もメギ科の植物です。◇属名:イカリソウ属(Epimedium=地名「Media」に由来。「epimedion」から出た名。ただし、この「epi-medion」は別の植物の名であったとされています) ◇学名:Epimedium sempervirens(sempervirens=常緑の)
若葉は山菜とされます。
花の四方に伸びた角のような部分、いかりの鉤にあたる部分は「距」で、花弁の一部が袋のように変化したものです。
距の中には蜜が入っていて、昆虫が頭を突っ込むことで受粉が確実に行われる仕組みになっています。
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花の後にできる実は袋果で、熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出します。
イカリソウの仲間は『バイカイカリソウ』←記事 『ホザキイカリソウ』、キバナイカリソウ(園芸種)?←記事『シロバナイカリソウ』『スズカイカリソウ』などがあります。