ナギナタコウジュ

茎先に太い花穂を出し、淡い紫色の唇形をした花を片側だけに密につけます。
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薙刀香需 ナギナタコウジュ
そり返った花の穂が薙刀の様な形をしているためこの名があります。
淡紅紫色の花が、片方だけに向いて咲きます。
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9月から11月の野山で見られる秋の花。全体に強い香りがあります。
茎は直立し、やや分枝して軟毛があり草丈は30センチから60センチくらいです。
枝先に花穂をだし、淡紅紫の小さな花を片側につけるのが特徴。

花冠は長さ約5mmの唇形で、ふちは細かく裂け毛が生えているように見えます。
◇科名:紫蘇科 ◇属名:ナギナタコウジュ属(Elsholtzia=ドイツの医者で植物学者でもあった『Johann Siegesmund Elsholtz(1623~1688)』に因んで付けられた名 ◇学名:Elsholtzia ciliata(ciliata=縁毛のある)
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葉は対生し、長さ3~9cmの長卵形で、先は尖り、縁には粗い鋸歯があります。
花の反対側に苞が並び、縁に短毛がありますが背面は無毛です。
花後に実がなりますが、実はこの時期の匂いが最も強いのですよ。
シソというよりシソの腐った香りが強烈で、手に持っただけで、洗っても匂いがとれないンですね。
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まあ蝶には臭いなんぞ関係ない…ようですな
花が咲いて植物の一番勢いのあるときに茎葉を採取して、陰干しして乾燥させたものを生薬(しょうやく)で香需と言います。解熱、発汗、利尿薬として風邪、全身浮腫、腹痛に用います。
*なお、香需の「需」の字は本当は「草かんむり」です。