カンアオイ

自生してるのが、木の下の薄暗い場所が多いので滅多に見かけないのですが…
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『カントウカンアオイ』です。葉っぱがこれだけ目立ってれば気づきます♪
カントウカンアオイを漢字変換しようとしたら…
『関東缶青い』…って(笑)
…ッて、ゼンゼン意味ヾ(゚Д゚)ノ┌┛)`Д゚)・ちゃうやろ~~!!
葉っぱは見つけたけど…花はあるかな?葉っぱを分けて葉っぱの下を覗いてみたら…
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ありました。咲いてましたね~。コレが花です。
分かるかなぁ?
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少しアップして……
カンアオイの花は見た目には異様な姿ですが、この常緑の葉に人気があって、観葉植物として栽培されています。※この画像だけ暗かったので画像補整してます。
カントウカンアオイ 関東寒葵
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結構花がありました。この植物を知らないと、こんな花があるなんて思わないでしょうね。
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どうですか?これなら分かるでしょ。これでも花なのです。
◇科名:ウマノスズクサ科 ◇属名:カンアオイ属(Asarum=アサラム。ギリシャ語の「a=無」+「saroein=装飾」または「a=無」+「saron=小枝」に由来) ◇学名:Asarum kooyanum var. nipponicum(nipponicum=日本の本州の)
名前は三浦半島静岡県の関東地方に分布することから。
単にカンアオイというと、このカントウカンアオイをさします
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地下部を『土細辛(ドサイシン)』といい生薬にされます。

仲間には多摩丘陵などに生育す『タマノカンアオイ伊豆半島の『シモダカンアオイ新潟県の『コシノカンアオイ』などの固有種や『フタバアオイ』(水戸黄門でお馴染みです。フタバアオイの通常の葉の数は2枚なのですが、3つの葉をもつフタバアオイは稀で、三つ葉葵は架空のもの)。
『コシノカンアオイ』(←記事)は、花期は3月下旬~5月です。
萼が波打ってませんね。花期は『タマノカンアオイ』よりもずっと早く、晩秋から真冬の頃にはもう花開いています。
その他にも『ヒメカンアオイ』『ジンダイジカンアオイ』『オナガカンアオイ』『ウスバサイシン』などがあります。
『ウスバサイシン』と同じく種子は真下にこぼすだけです。そのため自生の範囲が狭く絶滅危惧種やその予備軍が多くあります。
でもこんな時期に、こんな目立たない場所にある花です。一体誰が花粉を運ぶンですかね?
カンアオイの地域変異が多い理由となると断定は難しいですが、所謂『ポリネーター(花粉を運ぶ役割を果たしてくれる生物)』の移動能力の問題というのはあるかもしれませんね。