フジカンゾウ

山地や丘陵地の林の中や林の縁など、アチコチに見かけますよね~。雑草と言ってもいいくらい生えてる。

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☆《藤甘草(フジカンゾウ)》☆
和名の由来は、花を「藤」に葉を「甘草」に見立てたもの。草丈は50センチから150センチくらいで、葉は奇数羽状複葉と呼ばれるもので、鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成されます。

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小葉は5枚から7枚あって、形は長い楕円形をしています。開花時期は8月から9月くらいで、茎先に長い総状花序を出して、長さ1センチくらいの淡い紅色をした蝶形の花を疎らにつけます。

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【◇マメ科 ◇属名:ヌスビトハギ属(Desmodium=ギリシャ語の「desmos =鎖」+「eidos =構造」から。実の途中がくびれて鎖状に連なっていることから) ◇学名:Desmodium oldhamii(syn. Hylodesmum oldhamii)(oldhamii=イギリス王立キュー植物園から日本と中国に派遣された植物採集家「オルダム(Richard Oldham, 1837-1864)の」という意味)】

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ヌスビトハギ属はかなりの品種があって、世界に400種くらいもあるのですが、日本にはこのうち9種くらい分布しています。近縁種の《盗人萩ヌスビトハギ》と花はそっくり。《盗人萩ヌスビトハギ》は3出複葉で、1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形です。

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花の後にできる実は半月形の莢の中に種子が入った豆果で短い鉤毛があって、動物や衣服にくっついて運ばれる、所謂ひっつき虫の一つ。
花言葉は「背伸びした恋」(笑)