オオハナワラビ

公園の台湾ホトトギスが咲いているすぐ脇に顔を出していました。その台湾ホトトギスを撮影していたご夫婦らしき方が、コレを見て「何だろうね、コレは…?」と話しておられるのを聞いたので、またまた出しゃばってしまいました...(笑)。「あ…コレはオオハナワラビって言うんですよ」
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オオハナワラビ 大花蕨
と…言うことで、以前に別ブログで記事アップはしておりますが...
胞子をつける葉が花のように見え ます。名前に花とついてますが、花じゃあないンです。
冬に成長し出す花のように見える胞子をつけた葉を伸ばします。林内などで秋・冬にみ られるシダの仲間ですね。
◇科名:ハナヤスリ科 ◇属名:ハナワラビ属(scepridium=sceptron(帝王の持つ笏シャクの一種で,長い柄がある) 。葉上に高く挺出する胞子嚢群の形をそれに見立てたもの ◇学名:(scepridium japonicum
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野草ですが、観賞用として鉢植えなどで楽しんでる方もいるかもしれません。
花言葉は『再出発』確かに…サイクルはそうですな.....(笑)
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日本各地の山地・草地に自生しています。秋に根茎から一本の茎を出して栄養葉と胞子葉に分枝します。
花に見立てられる葉は、繁殖のための胞子を持つ葉なので『胞子葉』と呼びます。もうひとつのツヤのある普通の葉は、光合成をする葉なので『栄養葉』。
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栄養葉は羽状複葉で、胞子は軸に2列につきます。栄養葉の柄は長く、基部近くで胞子葉を分岐します。栄養葉は葉軸が三岐します。
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小羽片は広卵形で鈍頭、辺縁は鈍い鋸歯があります。葉柄や羽軸は無毛で胞子葉は栄養葉より長く、上部につく胞子嚢穂は円錐状に丸い胞子嚢をつけ、秋に熟した後に枯れます。

で…一応、過去の別ブログから画像を引っ張ってきました(笑)。
https://other-blogs.c.yimg.jp/res/blog-9b-4b/chameleon_arms/folder/1281489/40/52239940/img_3?1423474454.jpg
フユノハナワラビ 冬の花
秋に伸び地上部は春には枯れるというサイクルを繰り返します。
日当たりのよい草地に生える多年草です。秋に生えて春に枯れ、子葉がワラビに似ていることからこの名が付いています。
https://other-blogs.c.yimg.jp/res/blog-9b-4b/chameleon_arms/folder/1281489/40/52239940/img_0?1423474454.jpg
こんな状態に変わっていきます。
◇科名:ハナヤスリ科(Botrychium=「botrys=葡萄の房」の縮小形。房状をした胞子葉の外観による ◇属名:Botrychium ◇学名:Botrychium ternatum(ternatus=三出の、三数の)
『オオハナワラビ』と『フユノハナワラビ』は何処が違うのか?…と言うと、見分け方は葉っぱです。
見た目にはよく似ていますが、葉の先(鋸葉)が尖っていない…のが『フユノハナワラビ』です。
この『オオハナワラビ』は茎、葉柄、葉軸に毛があります。
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『オオハナワラビ』と『アカハナワラビ』は葉の先が尖っていて、茎に毛がなければ『アカハナワラビ』です。
え~~~~、断っておきますが…植物分類状ではワラビとは…別物ですからね~。
と言うことで…食用のワラビと異なり、食べられないですよ~。
他にもよく似た『アカハナワラビ』 があります。なお『ナツノハナワラビ』というのもあって、春に芽吹き、夏に穂をつけます。『ヤマソテツ』なども胞子を付ける別な葉をつけますね。

因みに…今、日本で目にする水煮ワラビは、中国やロシアからの輸入品です。
ワラビはワラビ科ワラビ属で、学名はPTERIDIUM AQUILINUM SSP. VER LATIUSCULUM
別名はワラビナ・ヤワラビ・サワラビ・シトケなど。