オオバショウマとイヌショウマとサラシナショウマ

似たような花が多いのでややこしいですが…見た目は『イヌショウマ』に花がそっくりなので見逃してしまいますね。
オオバショウマ 大葉升麻
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◇科名:金鳳花(きんぽうげ)科 ◇属名:サラシナショウマ属(Cimicifuga=ラテン語の「cimix=ナンキンムシ」+「fugere=逃げる」が語源。南京虫の駆除に使われたという意味 ◇学名:Cimicifuga acerina(acerina=カエデの葉の)
花は『イヌショウマ』とそっくりなのですが、名前のように、葉がイヌショウマに比べて大きく、3枚の葉の複葉で、それぞれの葉は5~9裂します。
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オオバショウマには葉の表面には、イヌショウマにはある短毛がありません。
別名で『キケンショウマ』と紹介する図鑑もあるようですが、『キケンショウマ』はこの『オオバショウマ』の変種といわれています。
色が美しい渡りを行う蝶として有名なアサギマダラ(浅黄斑蝶)がよく止まりに来ます。

で…『イヌショウマ』もすぐ近くにあったので...
山地,丘陵,谷川のほとりなどの林の下に生える,高さ 60 ~ 90 センチの多年草です。夏の終わりから秋の初めにかけて,長さ 30 センチくらいの穂状花序を出し、小さな白い花をたくさんつけます。
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イヌショウマ 犬升麻
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◇科名:金鳳花(きんぽうげ)科 ◇属名:サラシナショウマ属(Cimicifuga=ラテン語の「cimix=ナンキンムシ」+「fugere=逃げる」が語源。南京虫の駆除に使われたという意味 ◇学名:Cimicifuga japonica(japonica=日本の)
根出葉は大型で2回3出複葉です。『オオバショウマ(大葉升麻)』に似ていますが、葉は小さめで表面に短毛があります。
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植物の名前にイヌと付くのは役に立たないという意味と、何度か説明していますがコレもその一つです。
名前のショウマとは『サラシナショウマ(晒菜升麻)』のことです。サラシナショウマは干した根が漢方薬として使われるのに対して,イヌショウマは薬用にならないのでつけられた名前です。

サラシナショウマ』は花柄(有柄の白い花)が、はっきりとわかるのですが、イヌショウマは花に柄がないので違いがよく分かります。コチラが→『サラシナショウマ』(←記事)
https://other-blogs.c.yimg.jp/res/blog-9b-4b/chameleon_arms/folder/1281489/22/52227522/img_7?1327743609.jpg
サラシナショウマは、若菜をゆでて水でさらして食べるところから晒菜。根の部分は肥大し升麻と呼ばれる漢方薬になります。葉っぱの形も違います。
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花もハッキリしています。
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