ムクゲ

大概にして画像ファイルを整理しないと、訳が分からなくなりそうなので、無かった事にしようと(笑)思ってたのを見てたら、コレがあまりにも多かったので…
梅雨の晴れ間に、とても目立つ花ですね。
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ムクゲ 木槿
ハイビスカスに似た花を咲かせ、緑の中に彩りを添え、やすらぎを感じさせる真夏の花です。ハイビスカスも同じアオイ科で、同属なので、木槿の学名には【ハイビスカス】とついています。
◇科名:葵科 ◇属名:フヨウ(ハイビスカス)属(Hibiscus=エジプトの神「Hibis」と、ギリシャ語の「isko=似る」 ◇学名:Hibiscus syriacus(syriacus=シリアの)
木槿は中国が原産です。平安時代に渡来しました。
中国名を『木槿=ムージン』と呼びます。漢字はこの字があてられ、漢名の木槿の音読みであるもくきんから『むくげ』になりました。
また韓国の呼び方『無窮花(ムグンファ)』からとも言われています。お隣の韓国では国花とされています。
日本への渡来した当時に朝顔と呼ばれていたのが、実は「ムクゲ」のことではないかともいわれています。
木槿は品種がとても豊富で、見ただけでは品種名が判らないくらい似たのもあります。
一枚目の花は、夏の茶花として有名な品種で 宗旦
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花色は白で底紅。花の直径は7センチ前後で半開です。
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木槿は公園などでもかなり目立ちますよね。コレは梅雨の間に撮った画像ですが(笑)、沢山咲いていると、まるで梅雨明け宣言が出たような華やかさがありますね。
目立つ花ですが、この花は朝方3時頃に開花した花が、夕方には萎んでしまいます。
所謂「一日花」と言われる花です。
『槿花一朝の夢(きんかいっちょう)」とか『槿花一朝の栄』に例えられている花。
槿花一朝の夢とは、「人の世ははかない」と言う意味ですが、株全体で次々に別の花が咲くため長く咲くように見えます。
開花時期は非常に長くて、6月頃から10月中頃まで咲きます。
ムクゲに似た花に8月くらいから咲き始める『フヨウ(芙蓉)』があります。
芙蓉の学名は【Hibiscus Mutabilis】やはり秋口まで咲きつづけます。四国・九州あたりには自生し、ムクゲより大きめの花を咲かせます。
以前に別ブログの記事でも書いたのですが、昔から「芙蓉の顔(かんばせ)などと美人に喩えられ、花言葉も「繊細な美・しとやかな恋人」。
【芙蓉】もムクゲと同じ一日花です。
ムクゲとフヨウの見分け方ですが、フヨウは花も葉もムクゲより大きくて広く、フヨウの樹形はこんもりしていますが、ムクゲは幹も枝も天に向かってまっすぐに伸びるのが特徴です。
それでは…前説が長くなりましたが(笑)…木槿の品種を紹介。
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コーレスティス(Coelestis)
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コンテ・ド・エイモン
花色は白地にピンクの縦縞が入り底紅。この様に30個以上の内弁が出ます。葉の切れ込みが深く、ヨーロッパで改良された品種と思われます。

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ドクター・ウエモト
濃い赤煉瓦のような花色です。葉が分厚く幅広いのが特徴で早咲きの品種。
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上本博士が、コルヒチン処理行って出来た品種です。
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コルヒチン処理というのは、染色体が倍加するのですが、これは種なし西瓜を作る時などに用いられます。

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リトル・トミー(Little Tommy)
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お…お客さんが来てますよ。
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夏空
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ルーシー(Lucy)
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紫盃
花弁が幅広で切れ目がなく、ブルー系の品種。底紅は小さめです。
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花は半開で、雄蘂が花弁化して内弁になって数枚出てきます。


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日の丸
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白一重
京都産の白地に底紅の早咲き品種。
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花は半開で、内弁はなくシンプルです。茶花として好まれて用いられます。
木槿は花の短命さと、花弁を閉じてから散る姿の慎ましさなどが、昔から文学や茶の花としてよく取り上げられています。
栽培は比較的簡単です。

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平家山
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耳原花笠(ミミハラハナガサ)
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大阪の堺市の産です。内弁が40数個もあるので賑やかな感じがする花。
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花弁と内弁ともに白色で底紅。

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雉鳩
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花弁は幅広で切れ目がなく半開します。
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大輪で、花つきが良くて、花色は濃い桃色に紫を含んだ底紅。
コチラは小さなお客さんが来襲。

木槿は8月28日の誕生花です。花言葉は…「信念」