ニイニイゼミ

ほかの種類よりやや早く、6月終わりから7月のはじめ頃現れ、8月中旬頃まで聞くことができる最も普通にいる小型のセミ
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ニイニイゼミ
灰褐色のまだら模様が特徴の小ぶりのセミ
イメージ 3小さい上に、成虫は、その羽の模様で擬態するかのように木肌に同化しています。
複眼は灰色。
生きている時は全身に薄く白っぽい粉を吹いたように見えます。
大きさ(翅端まで)32-40mmで、♀の方が若干大きいです。
オスの腹部は硬質。メスの産卵管は突出しません。
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カメムシ目 ヨコバイ亜目 セミ科 セミ亜科 ◇Platypleura kaempferi

鳴き声は「チ--」と長く引っ張り、尻下がりにピッチ(音程)を次第に下げて急に上げて戻す、を繰り返します。
サクラの木によく集まるようです。
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幼虫の抜け殻は泥がついているのが特徴で、高さも地面から50センチより高いところにはありませんね。
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日本産のセミとしては学名の記載が早かった種類で、学名 "kaempferi" は、江戸時代に長崎・出島に赴任したドイツ人医師エンゲルベルト・ケンペルに対する献名となっています。
※以前に別ブログで説明しましたが、松尾芭蕉の有名な句『閑さや岩にしみいる蝉の声』は、立石寺という山寺で詠まれていますが、詠まれている蝉はこのニイニイゼミです。